看板商品は「チョコクロ」と呼ばれるチョコレート入りクロワッサン。セルフ式で、価格帯も抑えられている。「特別な日」ではなく日常に立ち寄る場所。それがサンマルクカフェの立ち位置だった。
ところがコロナ禍の直撃を受け業績が急激に悪化。月商はコロナ前比で約4割減まで落ち込んだ。不採算店の整理が続き、店舗数は縮小フェーズへ向かうこととなった。
「守り」を完成させた先に見えたもの
もっとも、コロナ禍はサンマルクカフェの価値を奪うまでには至らなかった。
サンマルクHDが25年11月に開示した中期経営計画説明資料によれば、サンマルクカフェは不採算店の整理と高付加価値化。プレミアムチョコクロなど商品の価格戦略が「想定以上に推移」し、1店舗当たりの平均月商はコロナ前比で120まで回復した。
同社の決算説明会資料を見ていくと、温度感の変化がはっきりとわかる。「サンマルクカフェ業態を中心とした運営効率の改善」から、「出店再開・店舗純増による成長」へ。29年3月期に約370店舗を目指すとしている。
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【インバウンドに強みを持つ企業を買収】
