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ビジネス #粉飾地獄 不正会計の闇

KDDI、多角化経営に潜む罠/傘下企業で発覚した巨額架空取引/「子会社の新事業に関心なかった」経営陣のガバナンス

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会見するKDDIの松田社長
KDDIの松田社長(左)は3月の会見で、「グループ統治の各階層で課題があった」と述べた(撮影:梅谷秀司)

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投資家を欺き、資本市場への信頼を失墜させる不正会計。不振企業のみならず、日本を代表する大手企業も相次いで粉飾に手を染めており、その闇は深い。

「事業が多角化、拡大を続ける中で、経営戦略上の成長領域以外の新規事業に十分関与ができなかった。『関心がなかった』という問題が非常に大きい」

通信大手KDDI傘下のビッグローブと、その子会社ジー・プランの広告代理事業で発覚した架空取引。3月末に特別調査委員会が公表した調査報告書では、遅くとも2018年8月に不正が始まり、25年度までに計上された売上高のうち、99.7%が実体を欠く架空循環取引だったと判明した。

業績の過大計上に伴う影響額は売上高で2461億円、営業利益で499億円に上り、外部に流出した資金は329億円だった。こうした事態に対しKDDIの松田浩路社長は3月末の記者会見で、冒頭のような反省の言葉を述べた。

問題となった広告代理事業は、インターネット広告への出稿を希望する広告主とWeb掲載媒体をつなぐ商流に入り、広告枠を仲介するビジネス。しかし実際には、両社にとって上流、下流に当たる代理店の間で再委託が行われており、資金が循環する構図だった。

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