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昭和の逃げ切りを許さない「管理職罰ゲーム」 名ばかり昇給では解決不能、疲弊する現場と若手の冷めた視線

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(写真:Peak River/PIXTA)
  • 日沖 健 経営コンサルタント

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「当社では昨年、管理職罰ゲーム対策として、管理職の給与を引き上げました。経営者は『管理職罰ゲームの問題を解決した』と公言していますが、本当にそうでしょうか。まだまだ問題は大ありなんですが…」

ある部品メーカーの人事部門担当者の言葉です。管理職罰ゲームとは、管理職の業務負荷や責任が増大する一方、給与や権限が見合っておらず、管理職への昇進が「罰」のように感じられる現象です。今回は、管理職罰ゲームの実態・原因を確認し、対策を考えてみましょう。

管理職にならないほうが幸せ?

日本の多くの企業では、一般社員には残業代が支給されますが、管理職には残業代は支給されません。そのため、長時間残業していた係長が管理職に昇進すると年収が減ってしまうという逆転現象が起こります。

この現象は、大昔からあったはずです。にもかかわらずこの数年で「管理職罰ゲーム」という言葉を頻繁に耳にするようになったのは、なぜでしょうか。それには以下のような要因が考えられます。

① プレイングマネジャーの増加

昭和の管理職は、まさに管理を担う人でした。しかし、近年の人手不足などを受けて、管理職はプレイヤー業務と管理業務の両方をこなすことが要求されるようになり、業務負荷が増大しています。

② 管理業務の範囲拡大

近年、各種ハラスメント対策、コンプライアンスの徹底、メンタルヘルスケアなど管理業務の範囲が急拡大しています。業務負荷が増大するとともに、成果を実現するのが難しくなっています。

③ 賃金カーブのフラット化

日本では、若年層の給与が低く、中高年が高いという「S字カーブ」が特徴でした。しかし、採用対策や人件費抑制のために、若年層の給与を上げ、中高年の給与を下げるという賃金カーブの是正が行われ、管理職の給与面での魅力が低下しています。

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【多くの管理職が現状を問題視】

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