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ナイキやバーバリーも陥ったブランド戦略「失敗の共通点」 プロもやらかすブランドに対する「ありがちな5つの誤解」

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「ブランド=人気」ではない? あのナイキも犯したブランド戦略の失敗とは(写真:Ryoga/PIXTA)
  • レイ・イナモト I&CO創業パートナー / クリエイティブ・ディレクター
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メタはAIやメタバースへの期待から株価を押し上げ、テスラも電気自動車市場の拡大とともに成長を続けている。だが、ブランドとして人々からどう見られているかという点では、必ずしもその時価総額と一致していない。

メタの場合、プライバシー問題やフェイクニュース、政治的な分断を助長したという批判が根強い。

テスラでは、CEOイーロン・マスク氏の過激な発言や不安定な発信がブランドイメージに影響を与えている。技術力や市場でのシェアは高くても、日々の接点で築かれる信頼や共感といった評価は大きく損なわれているのだ。

今日この瞬間に選ばれている理由

ブランドとは、市場ではなく、人々の頭の中と心の中に存在する価値である。株価や時価総額は、将来の収益性や成長可能性への期待値によって変動する。一方、ブランドの価値は、今この瞬間にユーザーがその企業や製品に対して抱いている信頼、好意、親近感といった、極めて生活者に近い感覚に支えられている。

もっとも、Kantarの「BrandZ」やInterbrandの「Best Global Brands」など、ブランド価値を定量的に可視化しようとする試みは存在する。

しかし、どのモデルでも本質的に測ろうとしているのは「生活者からの信頼」や「そのブランドが人生に与える意味」である。つまり、ブランドは企業側が一方的につくり上げるものではなく、ユーザーとの関係性の中でしか育たない。

いくら資金調達に成功しても、どれだけ株価が上がっても、そこに人々の信頼がなければブランドとは呼べない。むしろ過剰な期待だけが膨らみ、実態とのギャップが広がることで、かえってブランドへの不信を招くリスクすらある。

メタやテスラのように、企業価値ではトップを走っていても、社会における信頼を失っている企業が存在することは、ブランドとは何かを考えるうえで重要な示唆を与えてくれる。

ブランドは、企業の決算書ではなく、人々の記憶や関係の中に存在するものである。数字で語られる未来よりも、今日この瞬間に選ばれている理由。それこそがブランドの本質だ。

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