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「憩いの場所が消えていく」と悲鳴続々…「サイゼリヤ」都心店舗の閉店が示す"誰でも居られる場所"の減少

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サイゼリヤの外観
サイゼリヤ恵比寿駅東口店の閉店が話題に。都心から憩いの場が減っている原因とは?(写真:筆者撮影)
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2階はハイチェアがメイン。杖が床に届かず不安定(写真:筆者撮影)

ただし、この設計は利用者を選ぶ。筆者は眼瞼痙攣(がんけんけいれん)という、強いまぶしさやまぶたの不随意な動きが生じる持病があり、外出時には杖と医療用サングラスを使用している。ハイチェアでは杖の先端が床に届かず、背もたれのない椅子は安定性に欠ける。視覚や足腰に不安のある人にとっては使いにくい環境だといえる。

顧客を選ぶフードコートはなぜ増えているのか

東京都が10年に発行した「店舗等内部のユニバーサルデザイン整備ガイドライン」では、飲食店の整備にあたって、複数の席形態を用意し、利用者自身が席を選べる状態が望ましいとされている。

一方、有明ガーデンの2フロア構造は、こうした考え方とは異なる。利用者が席を選ぶのではなく、運営側がフロアごとに想定する客層を分けているためだ。それぞれのフロアは特定の利用者にとって使いやすく設計されているが、異なる客層が同じ空間で共存する余地は限られる。

とは言え、有明ガーデンの2フロア設計を「不親切だ」と非難するのは、個人的には厳しすぎるとも感じる。5階に家族向け、2階にライブ来場者向けという配置に関しては、前者のほうが移動の負担が大きいのは事実かもしれない。

次ページが続きます:
【誰でも利用できる商業空間をどのように維持するか】

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