東洋経済オンラインとは
ライフ

「憩いの場所が消えていく」と悲鳴続々…「サイゼリヤ」都心店舗の閉店が示す"誰でも居られる場所"の減少

8分で読める
サイゼリヤの外観
サイゼリヤ恵比寿駅東口店の閉店が話題に。都心から憩いの場が減っている原因とは?(写真:筆者撮影)
2/6 PAGES
3/6 PAGES

仕事帰りの利用や軽い会食などを想定した構成で、従来の「気軽に立ち寄る場」とは異なる方向性を打ち出している。いずれにせよ、「誰でも居られる」従来型のフードコートに対して、新型フードコートは「顧客の取捨選択」が進んでいるのだ。

「おしゃれな再開発」が生む、見えにくい排除

そのなかで、有明ガーデンの事例は変化を比較しやすい。有明ガーデンは20年開業の大型商業施設で、館内に2つのフードコートを持つ。5階の「Ariakeダイナー」と、25年1月に新設された2階の「ARIAKE FOOD STAGE」だ。

同じ運営会社が5年の間隔を空けて手がけた2つの空間を比べると、設計思想の違いが明確に表れている。

明るく広々とした空間で子連れファミリーの姿が多い「Ariakeダイナー」(写真:筆者撮影)

5階の「Ariakeダイナー」は、約900席を備えた家族向けの大型フードコートだ。平日昼12時の時点で6〜7割が埋まり、ベビーカーを押した家族、学生グループ、一人客など、客層は幅広い。サイゼリヤで見られたような、多様な利用者が同じ空間に共存する光景に近い。

杖が床に届くので安心感がある(写真:筆者撮影)

設備もこうした利用を前提に整えられている。椅子は一般的な高さで背もたれがあり、杖を掛けても先端が床に届く。ハイチェアの小上がりエリアは一部に限定され、ソファで区切られた席も用意されている。

店舗案内は車いす利用者も見やすい高さになっている(写真:筆者撮影)

店舗案内も、デジタルサイネージに加え、低い位置に写真付きの看板が設置されており、車いす利用者でも視認しやすい。

次ページが続きます:
【2階はハイチェア主体・短時間利用が前提】

4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象