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子どもの進路選択には「第3の大人」が必要だ【前編】――立命館慶祥中高が「1枚の表」で引き出す10代の迷い

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人生に必要な決め方はすべて「進路選択」で学べる
親子で進路の話をしようとしてもなかなかうまくいかないが……(写真:buritora/PIXTA)
  • 山本 尚毅 日本総合研究所創発戦略センター所属
  • 山口 大輔 河合塾学校教育サポート本部学校事業推進部部長

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5月。新高3生にとってはいよいよ受験に向けての1年が始まる。だが、この時期でもまだ「行きたい大学がわからない」「どんな学部でどんな勉強をしたいのかはっきりしない」という高校生も多い。
そんな中、河合塾が高校生向けに開発した進路選択プログラム「ミライの選択」が注目を集めている。すでにのべ30以上の学校が授業の一貫として導入している。
「ミライの選択」の開発者であり、『人生で必要な決め方はすべて「進路選択」で学べる』を上梓した山本尚毅氏らは、「第3の大人」と「1枚の表」が進路選択に大いに役立つという。

子どもたちから予想以上の反応

北海道江別市にある立命館慶祥中学校・高等学校では、「ミライの選択」を参考に開発した「進路選択の教室」プロジェクトを、北海道大学社会・地域創発本部と連携して進めている。

『人生で必要な決め方はすべて「進路選択」で学べる: 進路決定のための「意思決定」入門』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

プロジェクトは今から2年前の秋、校長室で行われたあるミーティングから始まった。

「今は進路の選択肢が増えすぎて、生徒も考えをまとめるのが難しい」「変化の激しい社会で、教員に何ができるのか、日々試行錯誤している」。キャリア教育に関心を寄せる現場教員らは、私(山本)や北海道大学の研究員を前にそれぞれの思いを口にした。

そんな中、「1枚の表で進路の考えを整理してはどうか。さらに、親でも先生でもない、第3の大人と話すことで何かが変わるかもしれない」と提案をした。ただ、学校側は「面白そうだが、単純な取り組みで、子どもたちの進路選択に効果があるのかは半信半疑だった」(立命館慶祥教員の渡部英憲氏)という。

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【「参加したい」生徒たちが続々と…】

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