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東大生「自分が書いたレポートより、全部AI任せのほうが、ずっと評価が高い」技術革新で難関大卒のバブルは弾けたか?

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「ひらめきすらもAIのほうが上」といわれる時代、人間が考えることの真の価値とは?(写真:Fast&Slow/PIXTA)

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「東大卒・京大卒」という肩書きの価値は、AIの進化によって大きく揺らいでいます。それでも人間が「頭脳を磨く」意味とはなんなのでしょうか。新刊『東大・京大入試で培う 多面的に物事を深く捉える複合的思考力』の執筆に携わった布施川天馬氏が解説します。

AIの台頭で「難関大卒の学歴」の価値が問われている

東京大学卒・京都大学卒……様々な「高学歴」が巷にあふれていますが、本当に、「難関大卒の学歴」に価値はあるのでしょうか?

十年前なら「間違いなく学歴には価値がある!」と自信をもって答えられた方でも、ここ数年はそうも言っていられないのでは。なぜなら、もはや東大京大程度の入試問題は、誰でもアクセス可能なAIで十分攻略可能だとバレてしまったからです。

2025年、あるニュースが日本の教育界、そしてビジネス界に静かな、しかし決定的な衝撃を与えました。前年9月に発表されたChatGPTの最新モデル(当時)であるChatGPT o1が、ついに東大入試で、合格レベルの回答を出力したのです。それも、最難関の理科3類合格レベルだというのですから、もはや人間の立つ瀬はありません。

かつてのAIは「膨大な知識の検索」や「定型フォーマットへの落とし込み」こそ得意なものの、東大入試で求められる「複雑な条件の処理」や、「文脈の深い理解」には壁があると言われていました。しかし、技術の進化によって壁は取り払われてしまった。

それどころか、ChatGPT o3-proモデル時点で、既にゼロからのひらめきや高度な抽象思考が求められる京都大学の入試に関しても、本試合格レベルの回答を出せるとすら言われるように。

つまり、「難関大の入試を突破できる頭脳」のバブルはもはや弾けており、これまで高く評価されてきた絶対的な「頭の良さ」を示す指標は、月額数千円で誰でもアクセスできる日用品に成り下がってしまいました。

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【東大生も日常的にAIを頼っている】

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