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高市首相の神通力も地方では通じない? 地方首長選で相次ぐ「自民党候補敗退」から読み解く有権者心理の"大きなうねり"

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高市首相ら
自民党大会で拍手する(左から)鈴木俊一幹事長、高市早苗首相、麻生太郎副総裁(写真:ブルームバーグ)

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いったい何が起こっているのか——。4月19日に行われた18の首長選挙のうち、7つの市長選で自民党系候補が落選した。2月の衆議院選挙において高市早苗首相(党総裁)の下で自民党が316議席を獲得したばかりにもかかわらず、である。

同党の鈴木俊一幹事長は20日の会見で「従来の流れとは違う新しい政治、新しい政治手法に期待をする、そういう気持ちが有権者の中にあったのではないか」と述べた。

「国政は国政、地方は地方」とよく言われるが、実際に国政選挙では「風が吹いた」というようなケースを除いて、地方での力がモノを言う。その意味で、堅固と思われた地域で自民党系候補が敗退したことが永田町で注目されている。

党有力者の地元で自民系が敗退

例えば、森英介衆院議長の地元・千葉11区に該当する東金市長選では、自民党と国民民主党、千葉維新の会が推薦した現職の鹿間陸郎氏が、9546票を獲得した元市教育委員の山下美紀氏に1000票以上の差をつけられて敗退した。

麻生太郎副総裁の地元・福岡8区の嘉麻市長選でも、4期目を目指した現職の赤間幸弘氏が、8247票を獲得した前市議の佐伯憲子氏に2732票も差をつけられて大敗した。

もっとも、嘉麻市に合併する前の山田市の市長を2期務め、任期中の1982年に死去した故・佐伯高義氏を父に持ち、37年間市役所に勤務した佐伯氏は、地元では「ちょっとした有名人」(地元関係者談)。2023年の市議選で1973票を獲得してトップ当選を果たしている。また、市役所に勤務する前には麻生氏系の病院に奉職し、麻生家との関係もなくはない。

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【麻生氏の地元・福岡8区の実情】

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