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「ホタルの森」が壊されてしまうのか?…名古屋で16年止まった道路建設がいま動き出した理由

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相生山緑地のヒメボタル(写真:2024年5月、福井清さん撮影)
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愛知県、名古屋市、相生山緑地の位置(画像:国土数値情報を使用し、名古屋市資料に基づき、ごん屋が作成)
相生山緑地内の弥富相生山線(地理院タイルを使用し、名古屋市資料に基づき、ごん屋が作成)

河村たかし氏の市長時代に工事は中断していた

市民団体「相生山の自然を守る会」は2000年4月に発足した。前代表の近藤国夫さん(77歳)が当時を振り返る。「私は最初、『道路工事がいよいよ始まる。便利になっていいじゃない』と思っていたんですよ。ある時、市の説明会をのぞいてみると、『なんでこの場所に道路を作るのか』と人々が詰め寄っていた。熱気に押され、後に発足した会に参加させてもらいました」

会の中心メンバーには、「海上(かいしょ)の森」や「藤前干潟」の自然保護運動に関わった経験のある人がいた。海上の森は、愛知万博(2005年)の会場候補地だったが、反対運動が盛り上がり、主会場が変更された。藤前干潟は、名古屋市のごみ埋め立て計画が住民団体の反対で撤回された後、2002年にラムサール条約に登録され、渡り鳥の飛来地として知られる。

ヒメボタルは、水辺に生息するゲンジボタル、ヘイケボタルとは違い、林や草地にすむ。名古屋市では、名古屋城と相生山緑地に生息し、市のレッドデータブックで準絶滅危惧種となっている。深夜に黄色く点滅して強い光を放つ。2000年代、名古屋市の写真家、故・小原玲さんが撮影した写真を通して、広く知られるようになった。

そんななか、「庶民革命」を掲げて名古屋市長に当選した河村たかし氏は、翌2010年秋に名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれたこともあり、相生山に着目。ストップ・アンド・シンク(いったん止まって考えよう)と呼びかけたさまざまな計画の一つとして、工事は中断された。

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【地元住民による道路建設推進への巻き戻し】

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