JRの在来線特急は、同じ列車名でもダイヤによって編成が異なるケースが多いため一概には言えないが、ほとんどは2両に1両かそれ以上の割合でトイレ付きの車両を連結している。
例えば、JR東日本の中央本線特急「あずさ」は12両編成の列車の場合7両と半数以上の車両にトイレがあり、しかも車いす対応も2カ所ある。大阪―敦賀間を結ぶJR西日本の特急「サンダーバード」も9両のうちトイレ付きが6両だ。この程度の数があれば、混雑時もトイレが埋まっていて困ることはほぼないだろう。
一方で少ない列車もある。成田空港アクセスの特急「成田エクスプレス」のE259系は、編成両端の運転台のある車両(先頭車)にしかトイレがない。E259系は6両編成で、これを2本つなげて12両編成で運転しているので、12両中トイレ付きの車両は1・6・7・12号車の4両のみだ。
普通車の座席の前後間隔(シートピッチ)がJR在来線特急の中でもとくに広く、ゆったりした車内で知られるE259系だが、同時にJRの特急としてはトイレが少ない列車でもある。もっとも、空港アクセス列車なので乗車時間は短めだ。

私鉄特急はトイレが少ない?
私鉄の特急は、JRに比べてトイレ付き車両の両数が少ないケースが目立つ。運行距離がJRの特急より短く、所要時間も短いのがほとんどだからであろう。
大手私鉄の有料特急列車を比較してみると、もっともトイレ付き車両が少ないのは、京成電鉄の成田空港アクセス列車「スカイライナー」で、8両編成中1両のみだ。JRも私鉄も成田空港アクセスの特急はトイレが少ないということになる。
ただ、「スカイライナー」は在来線最速の時速160km運転で、全区間乗っても最長45分程度の列車であり、トイレは乗車前か後に済ませる人がほとんどであろう。トイレ付きの車両は編成中間の5号車で、一般の個室と多機能トイレ、男性小用トイレを備えており設備は充実している。
次ページが続きます:
【私鉄は3~4両あたり1両程度】
