広島東洋カープで守護神として鳴らし、横浜ベイスターズでも活躍した元投手の小山田保裕さん(49)は引退後、ベイスターズの球団職員に転身した。
プロ野球選手やファンにとって、球団職員は比較的想像しやすいセカンドキャリアだろう。小山田さんも当初は「ずっとやってきた得意分野」を生かし、野球教室やジュニアチームの指導に携わった。
ところが2021年、45歳になった彼は未経験の営業部への異動を命じられた。これまでの経験は生かせそうもなく、内示を受けたときは「嫌すぎて社長に抗議した」。
それから数年。今年1月、小山田さんはDeNAが球団を取得して以来、選手出身者として初となる「営業部長(パートナー共創部 部長)」に昇進した。
かつて切磋琢磨した同級生たちが監督としてグラウンドに立ち続ける中、元守護神はいかにして気持ちを切り替え、“ビジネス部門のリーダー”に生まれ変わったのか。
同級生たちは監督に
取材を行ったのは、2026年のペナントレース開幕から数日後。小山田さんは、同級生である相川亮二新監督の初勝利を心から願っていた。
「相川監督は同い年で、僕がトレードでベイスターズに来たばかりの時、何かと気にかけてくれたんです。一つ勝って、勢いに乗ってほしい」
小山田さんが1998年ドラフト5位で入団したカープでは、ドラフト同期かつ同級生の新井貴浩監督が指揮を執っている。かつての戦友たちがグラウンドで戦っているとき、小山田さんはスーツ姿でスポンサーへの挨拶回りに励んでいた。
「引退したときには、今の自分の姿は全く想像していなかったですね」と笑う。
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【オールスターでも活躍】
