INDEX
2000年に介護保険制度が施行され、訪問看護は要支援・要介護の認定を受けていれば介護保険で利用できるようになった。
一般社団法人全国訪問看護事業協会によると、全国の訪問看護ステーション数は1万8754カ所(25年)。10年前に比べると1万カ所以上も増え、看護師自らが独立起業して開設した施設も多い。
生まれ故郷の北海道八雲町で「リリーホームナーシング訪問看護ステーション(以下、リリー)」を営む訪問看護師の木村久子さん(57歳)も、その1人。
医療過疎化が進む八雲町の現状に「こうしちゃいられない」「うちのばあちゃんや両親、八雲のお年寄りは誰が看る?」という思いから、八雲町唯一の民間ナースステーションの開設を決めた。
「急性期の現場」での経験が役立っている
木村さんは27年間、病院の手術室や救急外来を担当する急性期看護師だった。訪問看護業界では内科の外来・病棟など慢性期看護の経験者が多いため、この経歴はめずらしい。
木村さんも最初は、慢性期の利用者さんに適応できるのか不安があったという。だがそれは杞憂にすぎなかったと木村さんは言う。
次ページが続きます:
【自分1人で利用者さんの異変を察知できるかという緊張感】
