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プロ野球パ・リーグ球団間で観客動員に差…日本ハムが「勝ち組」となった一方でスター流出で伸び悩む球団も

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2026年のPayPayドーム(写真:筆者撮影)

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リーグ全体の観客動員率が95%に迫るセントラル・リーグと比較すると、パシフィック・リーグは全体で85.4%で、「客が押しかけている」とまでは言えない。一部を除き、「チケットが買えない」という状況にはなっていない。

セ・リーグに比べてパの球団に「客が入っていない」のは間違いないが、昭和の時代の「セ・パの格差」とは状況が違う。昭和のパ・リーグは、客席が半分でも埋まっていれば良い方で、パ球団は終始経営難に悩まされ、西鉄、南海、阪急、近鉄と次々に球団が身売りに追い込まれた。

しかし今の球団は、パ・リーグであっても採算ラインを十分にクリアしている。各球団はファンクラブを中心に、しっかりとマーケティングを展開している。

セ・パで動員率に格差が出るのは、セの球団が広島を除いて関東、中部、関西と「東海道新幹線が通るエリア=日本の大動脈部」に本拠地があるのに対し、パ球団の多くが地方都市を本拠地としていて、マーケットが小さいことが原因ではないかと思う。

セ・リーグと同様、開幕から4月19日までの観客動員について、昨年の同じ試合数を消化した時点と比較しよう。地方球場で開催された試合は除く。

パ・リーグで観客動員が最大のソフトバンク

ソフトバンクは前年よりも観客動員をやや減らしている。観客動員数そのものはパ・リーグでは最大で、NPB全体でも阪神、巨人に次ぐ規模ではあるが、詳しく見ると観客動員は平日の試合を中心にかなり苦労している。

2026年のPayPayドーム(写真:筆者撮影)

ソフトバンクも公式サイトの「タカチケット」を中心にチケットを販売しているが、その中に「カスタムセレクト」という券種がある。これは平日の試合に限って指定席を格安で販売するもので、最も安い「外野席プラン」は10枚1万円、内野の「A指定席プラン」は10枚で1万2000円という破格の安さである。これで前半戦6枚、後半戦4枚を購入できる。複数人で使うこともできる。筆者はこの「A指定席プラン」を利用しているが、早めに席を押さえれば、内野のかなりいいシートを取ることができる。

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【日本ハムは観客動員ではパ・リーグ唯一の「勝ち組」に】

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