西武は、オリックスと並んで「推し活」に最も熱心な球団の一つだと言ってよいだろう。西武沿線の各駅は、それぞれ「推しの選手」を決めて応援している。例えば、所沢駅はエースの隅田知一郎だ。また、今年限りで引退を宣言しているチームのレジェンド、栗山巧にちなんだ『PR1DE SERIES』を企画するなど、ユニークなイベントでも観客を惹きつけようとしている。マーケティング手腕を駆使しているのだ。
筆者は4月初旬にさっそく出かけたが、観客席は大いに盛り上がっていたものの、デーゲームでも吐く息が白かった。ナイターは気温が10度を割り込み、耐えがたい寒さだった。
ベルーナドームは、暑さや寒さという環境面で大きなハンデを背負っている。チームもエースの今井達也がMLBに移籍するなど、人材流出が続いている。そんな中で85%を超す動員率をキープしているのは、健闘しているというべきなのだろう。
ロッテ、独立採算モデルの先駆者
ロッテは、NPB球団が親会社の支援を受けることなく独立採算で自立できるビジネスモデルを確立したという点で、「先駆的な球団」と言える。2006年、千葉市が造った「千葉マリンスタジアム」の「指定管理者」になり、球場で広告、物販、飲食など広範なビジネスを展開し、球団の収益構造を劇的に改善したうえに、千葉市にも大きなメリットをもたらした。この成功例以降、NPB球団は同様のビジネスモデルを導入したのだ。
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