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大盛況のプロ野球でじわり進む「勝ち組」「負け組」の明暗…阪神は全試合完売の一方で動員が伸び悩む球団

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2025年の阪神最終戦(写真:筆者撮影)
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その背景にファンクラブの強化がある。今年20周年を迎えたドラゴンズファンクラブだが、「エグゼクティブ会員(1,200人限定)」や「ゴールド会員(1万4,000人限定)」は一般募集の前にほぼ完売。チケットは2カ月程度で区切って先行販売しているが、いずれも短時間で売り切れている。阪神に続いて「チケットが取れない」状況になるのではないか。

広島、コロナ明けから動員伸び悩み

観客動員が低迷しているのは広島だ。2016年からのリーグ3連覇時代は2016年215.7万人(1試合平均29,963人)、2017年217.8万人(30,670人)、2018年223.2万人(31,001人)と観客数を増加させ、定員約33,000人のマツダスタジアムは連日満員だった。2014年に流行語大賞にノミネートされた「カープ女子」ブームもあっての人気急上昇だが、コロナ禍以降は、2023年205.5万人(28,540人)、2024年208.6万人(29,376人)、2025年204.1万人(28,356人)と伸び悩んでいる。今季はさらに厳しい。

2026年のマツダスタジアム(写真:筆者撮影)

広島は毎年3月1日に、シーズン終了までのチケットを一斉に販売する。3連覇の時代は4月までにチケットがほぼ売り切れていた。今の阪神と同じ状況だ。

当時、広島市内では「チケットがとれない」という声が聞こえた。関東圏などから押し寄せた「カープ女子」が早々にチケットを押さえたこともあって反発を覚えた地元民が相当いたのではないかと考えられる。

今では土日を除けば当日券もあるが、コロナ明けからの観客数の伸び悩みは、カープの成績不振に加えて広島ファンの間に「どうせ売り切れだ」という認識が広まったからではないか。

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