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アップルが環境を「語らなくなった」本当の理由、リサ・ジャクソン退任後に進む"脱政治化"と現場組み込みの戦略転換

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アップル環境ページからMacBook Neoの環境スコア。製品全体に含まれる再生素材の量は過去最多の60%、機械加工ではなく成形加工にしたことによるアルミの使用削減量50%。筐体の酸化皮膜処理における水の再利用率70%。どれもアップル独自の環境指標だが説得力がある (写真:アップル)
  • 林 信行 フリージャーナリスト、コンサルタント

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毎年4月、アップルはアースデイに合わせて環境進捗報告書を公開する。2026年も例外ではなかった。4月16日、同社は過去最高水準の成果を並べた年次報告書を発表した。

製品全体のリサイクル素材比率が史上最高の30%に達したこと。全製品パッケージからプラスチックを完全に排除したこと。2015年比で温室効果ガス排出量を60%超削減しながら、同期間に売上が78%成長したこと――数字を見るに非の打ちどころがない。

だが、長年アップルの環境発信を見てきた人間なら、今年の報告書からあるものが「欠けている」ことに気づく。

毎年、この時期になると表に出てくるアップル重役、リサ・ジャクソンがいないのだ。

2026年1月に退任したリサ・ジャクソン

彼女の名前と顔は、過去10年以上にわたってアップルの環境コミュニケーションの象徴だった。オバマ政権でEPA(米国環境保護局)長官を務めた後、2013年にアップルに転じ、以来13年間、同社のVP(副社長)として再生可能エネルギーへの全面移行、カーボンニュートラル2030目標の策定、そしてサプライチェーン全体の脱炭素化を主導してきた。アースデイには毎年、彼女が前面に立ってアップルの約束を語った。

今年、彼女はいない。実は2026年1月に退任した。そして後任は置かれていない。環境・社会イニシアティブの責任はCOO(最高執行責任者)のサビフ・カーンに移管され、政策・政府渉外はMetaの最高法務責任者だったジェニファー・ニュースタッドが引き継いだ。ニュースタッドはトランプ第一期政権で国務省法律顧問を務めた人物だ。

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【変わらない環境へのコミットメント】

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