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放送前に批判殺到の『102回目のプロポーズ』観てみたら意外と面白かった!前作との共通点と相違点は?

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102回目のプロポーズ
攻めたキャスティングを不安視する声もあったが、蓋を開けてみれば意外と面白かった(画像:フジテレビ『102回目のプロポーズ』公式HPより)
  • 鈴木 旭 ライター/お笑い研究家
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筆者が秀逸と感じたのは、前作の設定を無理なく引き継ぎつつ、オマージュした作りが見られる点だ。

『101回目のプロポーズ』の設定を無理なく引き継ぎつつ、オマージュした作りが見られる(画像:Netflix Japanの公式Xより)
前作の設定のオマージュ
すでに薫は亡くなっており、万年係長だった達郎は小さな建設会社を営む社長に。その会社では、薫の妹・矢吹千恵(田中律子)が経理として働き、近所の居酒屋に勤める晴(林カラス演じる、達郎の弟の息子)が入り浸っている。ここに太陽が面接にやってくるという設定。
また、薫と同じく光もオーケストラ楽団でチェロを演奏する傍ら、音楽教室で講師(薫はピアノ、光はチェロ)を務めている。うだつが上がらない人生だが、健気で真っすぐな性格は達郎も太陽も一緒。達郎と薫が「お見合い」、太陽と光が「マッチングアプリ」で出会い、当初はヒロインから好意を持たれていない点も共通するところだ。

異なる点は大きくふたつある。

前作と異なる点
前作の達郎は42歳で薫を射止めるが、太陽は33歳で光と出会う。
これに加え、令和版の1話は「30分」。前作の「60分」から半分に短縮された。

かつて中年の未婚者は「独身貴族」とも呼ばれポジティブな意味を含んでいたが、晩婚化が深刻な問題となっている昨今では痛々しさがともなう。アラサーへの変更は、余計なノイズを出さないための予防線だったのかもしれない。

タイパを求める現代の視聴者は、過不足なくサクサクと展開するドラマを期待する。放送前はSNS上で「攻めたキャスティング」を不安視する声もあったが、蓋を開けてみれば「意外と面白かった」という声が多かったのは時間の問題も大きいだろう。

個人的には、この点こそが強みでも弱みでもあると感じた。平成版は演出や展開にツッコミどころもあるが、伝わらないもどかしさ、すれ違いや葛藤、意中の相手が振り向いたときの高揚感などを丁寧に描くことで、登場人物に厚みをもたらしていた。

時間の短縮は、単純にその幅を制限してしまう。とくに光の婚約者である音があまりに誠実で、今のところ太陽の恋敵として機能していない点が懸念される。

光の婚約者である音があまりに誠実で、今のところ太陽の恋敵として機能していない『102回目のプロポーズ』(画像:TVerより)
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