実は、「自動調理ポット」の大ヒットの裏には前身モデルの失敗があったそうだ。2020年に発売した「ソイ&スープブレンダー」は350ccとコンパクトな容量で、自宅で搾りたての豆乳が作れることを売りにした商品だった。
「弊社の社員はみんな食にこだわりがあるんです。『家で搾りたての豆乳を飲む機会なんてないよね、おいしいのに』という発想から開発・販売がスタートしました。ノリノリだったんですが、乾燥大豆から豆乳を作ると、後で濾す作業が面倒だったんです。商品名もわかりにくく、ヒットには至らなかった」
ただし、容量の小ささは社内では問題にならなかったそうだ。
スープ需要の高まりにかけた勝負
「ソイ&スープブレンダー」の売り上げが振るわず、がっかりしたレコルト社内だったが、このモデルに「おまけ」機能として付けた「スープモード」への反応には手応えがあった。
「当時から、スープ専門店が大人気で、スープには確実に需要があることがわかっていました。実際に、朝から粉末をお湯で溶くタイプのコーンスープを飲む家庭がたくさんある。一方で『もう少し身体にいいものを』と考えても、家で一からポタージュを作るのは重労働。『ここなら勝負できる』と確信しました」
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【「スープメーカー」という言葉をあえて使わなかった】
