長年荒れた生活を送っていたというナツイさんは、村上春樹に倣い、走ることと歩くことを習慣化してみたら、やる気も集中力も驚くほど変わったと振り返ります。
生活が破綻したらつまらない人間になった
お酒をガブガブ飲んで、支払いに追われるほどギャンブルをして、目を離した隙に大恋愛をしている人ははたから見ていると、愉快で面白い。よって面白い人間になりたいと思っていたわたしも、学生の頃は先人たちを見習い、ほんのりと破滅した生活をしていた。
あの頃、大変お世話になった四文屋、晩杯屋、サイゼリヤには感謝しているし、通っていたパチンコ屋のことは今でも逆恨みしているし、付き合った人はなぜかみんないい人だった、LUCKY‼
一方、そんな日々を送る中で、自分がどんどん中身のない人間になっていくのを感じるようにもなった。大人になってからも変わらずにカルチャーには触れ続けていたけれど、自分がもっとも熱心にサブカルを追っていたのは中学・高校時代で、冷静に考えるとわたしという人間の大部分はその頃に見たり聞いたりしていたもので構成されている。毎日遊び呆けているだけだと、その頃の貯金を食いつぶしている状態になり、だんだんアウトプットするものもなくなっていったのだ。
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【「病んでいるときのほうが創作がはかどる」は本当?】
