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F1完全変貌「20年ぶりの30万人超え」でも鈴鹿サーキットで感じた違和感

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昨年を上回る観客動員と新たな熱狂で“フェス化”が加速するF1日本グランプリ
昨年を上回る観客動員と新たな熱狂で“フェス化”が加速するF1日本グランプリ(写真:桃田健史)

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やっぱり違う――。

F1世界選手権第3戦「日本グランプリ」(2026年3月29日決勝)を予選から現場で見て、そう感じた。

「違い」とは「昨年との違い」であり、1970年代から定期的にF1を現場で見てきた実体験からくる「大きな時代の流れの中での違い」だ。

主催者発表では、3月28日の予選日でも昨年の決勝と同じ11万5000人が鈴鹿サーキットに来場。

グランドスタンド裏のイベントスペースで行われた角田裕毅選手のトークショーは、まるで人気アイドルグループのコンサートのように周囲は人で埋め尽くされていた。

角田裕毅選手によるトークショー開催時の様子(筆者撮影)

翌日の決勝では、会場の収容人数に匹敵する13万人が来場し、土日の2日間でのべ31万5000人がF1を現場で堪能したことになる。鈴鹿でのF1グランプリが30万人を超えたのは、施設改修前の06年以来、20年ぶりだ。

帰路の名古屋駅は、周辺で行われていた他の大型イベント客とF1観戦客が重なり大混雑。そんな中、東京へ向かう新幹線の中でふと思ったのは「F1というコンテンツのフェス化」だ。

仕掛けたのは、アメリカのリバティメディアである。

【写真を見る】F1完全変貌「20年ぶりの30万人超え」でも鈴鹿サーキットで感じた違和感(5枚)

「スポーツ」を「グローバルIPビジネス」へ

ホンダのモータースポーツページから、「Formula 1」→「用語集」と階層を辿ると、リバティメディアについて次のように記載されている。

リバティメディア(英:Liberty Media)とは、F1の商業権保有会社(FOM)を傘下に置く米国メディア企業で ~中略~ デジタル展開、ファンベース拡大、イベント演出強化などエンターテインメント志向の改革を推進し、F1の収益構造とブランド価値を大きく変化させた企業である。

さらに、「F1を『スポーツ』であると同時に『グローバルIPビジネス』として再定義した。現代F1のビジネスモデルを理解する上で不可欠な存在である」としている。まさに、現代のF1を構築した立役者だ

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【現代の「F1」ビジネスとは?】

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