また、80年代以降はケーブルテレビ、90年代以降は自宅に小型パラボラアンテナを取り付ける衛星放送が普及したことで、テレビの多チャンネル化が一気に進んだ。
モータースポーツ関連の番組も急増する中で、アメリカンマシンが混戦の中で大クラッシュする場面も多い「NASCAR(ナスカー)」がナショナルイベントとして確立されていき、視聴率も上がった。
フォーミュラカーでは「インディカー・シリーズ」の「インディ500」では視聴率が高いものの、他のシリーズ戦はNASCARに大きく水をあけられる状況に。そんな中、さらに視聴率が低いのがF1、という状況が長らく続いた。
見方を変えると、リバティメディアがF1を買収した10年代中盤は、アメリカだけではなくグローバルで、いわゆるオールドメディア衰退の流れが顕著になっており、その中で視聴者数や観客数が伸び悩んでいたF1は、コンテンツビジネスとして「買い時」だったのかもしれない。
F1の進化を日本はどう活用できるか?
日本では、80年代にフジテレビが仕掛けたF1ブームが到来している。昨年、縁があってその経緯をよく知る方から、当時の様子を詳しく聞く機会があった。
当時「メディアミックスによるF1ブーム」と表現されることがあったが、直近でのリバティメディアによるF1メディアミックスは、80年代当時とは比べられない大きな違いがある。
それは「インターネット環境」であり、インターネットをベースにコンテンツの在り方が異次元化している。
こうしたF1の進化を、自動車産業界のみならず、日本経済の活性化にどう役立てていけるのか、ビジネスの世界でこれからさまざまな発想が生まれることを期待したい。
