食事会場である「ごちそうの森」が見えてきた辺りの茂みが開けた場所で、「うちで栽培しているしいたけです。食べられるだけどうぞ」と、組んだ原木に生えたしいたけを採らせてくれました。
かさが分厚くて、水分をたっぷり含んでいるためか冷たく、ずっしりと持ち重りがします。
それぞれが2〜4本くらい採り(大食いのミカンだけもっと多めに採っていた)、それを持って「ごちそうの森」へ。屋内のカウンター奥にはもう1人女性シェフがいて、今日の料理の準備をしている様子でした。
「まずはこちらへ」と、祥子さんは私たちをカウンターの広い調理スペースの前に誘いました。そしてキッチンの奥から大きな肉の塊を持ってきました。皮を剥がれた状態の、イノシシの半身です。
「今日はこちらを調理します。生後1年くらいの個体なので、あまり大きくはないですね。これは箱罠で捕ったんですが、一度に兄弟6頭入っていてトドメを刺すのが大変でした」
「賢いイノシシはうまい」
本当は子どもではなく母親のほうを捕りたかったそうですが、なかなか賢い個体らしく、何度か挑戦するもうまくいかないそうです。イノシシはメスのほうがおいしく、かつ「賢いイノシシはうまい」という猟師の知恵もあるそうなので、いつかそういう個体を食べてみたいものです。
祥子さんは部位の説明などしながら、華麗な包丁さばきで肉を切り分けていきました。
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【「火おこし」にチャレンジ】
