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巣鴨中学・高校の"東大合格"爆増は「算数選抜」の成果か?中学受験「1教科入試組」のポテンシャル

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東大赤門
巣鴨の東大合格者増は「算数選抜入試」導入が功を奏しているという説が広がっている(写真:ally / PIXTA)
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「定期テストで授業で習った範囲以外の部分を出す学校もあります。例えば、ネイティブの表現などです。巣鴨はそういったことはせず、範囲をしっかり学べば点数がとれます。その代わり、日常の授業をネイティブ講師が行ったり、短期留学などの国際教育プログラムを数多く提供したりすることもあり、国際感覚やリアルな英語の表現も学べます」(村上さん)

「コツコツ勉強することを身に付けさせる」。これが巣鴨のブレない教育方針であり、世間が抱く「理数特化型」のイメージとは異なるのだ。

大器晩成型の男子を救う「算数入試」の意義

この算数入試は、巣鴨以外でも行っている。女子校でも普連土、富士見、山脇などが行っている。

普連土は今年、東大合格が出ており、慶應からの指定校推薦が多く、大学側からの評価が高いことがわかる。富士見は理系教育に定評があり、現役国立大学合格者が36人。東京科学大学の理工系に3人。もちろん、早稲田や慶應からの指定校推薦もある。

この2校も入学後の指導力に定評があり、しっかりと学力を伸ばしていく。

「女子の場合、算数1教科入試で合格する生徒はほかの科目の学力もしっかりある生徒たちです。ただ、2月1日や2日の午前と午後に試験を4教科ずつ受けるのは体力的に負担になります。でも、午後、算数一教科なら比較的負担にならずに済みます。そこがメリットです」(村上さん)

普連土と富士見といった伝統ある進学校が算数1教科入試を行うのは、このあたりに理由があるのかもしれない。

一方で、男子校では巣鴨以外に高輪、世田谷学園などが算数1教科入試を行っている。

「男子の場合は成長がゆっくりなので、受験の段階で国語の読解や社会の暗記などはまだ伸びていないけれど、算数は得点できるという受験生もいます。そういった受験生は4教科よりも算数1教科のほうが結果が出やすいですし、入学後、成長とともに他の科目の学力も伸びていきます」(村上さん)

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【板橋の人気男子校、城北】

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