ビザ申請も狙われています。ある女性は「カンボジア ビザ」と検索し、一番上に表示されたサイトでビザ申請の手続きを進めました。
クレジットカード情報を入力すると「入力エラー」と表示され、何度も再入力を求められます。結果、同じカードに109ドル×5回、合計545ドル(約8万円)が不正請求されていました。その後も「支払いが完了していない」というメールが届き続けたといいます。
なお、アメリカのESTA申請でも、検索結果上位のサイトを利用し、通常手数料が40ドルのところ、数万円も請求されるケースが相次いでいます。ただし、こちらは本当にESTAを申請することもあり、詐欺と断定するのが難しく、いまだに代行サービスとして検索結果に出てくるので注意が必要です。
もっと深刻な規模の被害も発生しています。2025年には大手ネット証券の偽サイトが多数現れ、多くの人がフィッシング詐欺に遭ってしまいました。ワンタイムパスワードまで入力してしまい、口座を乗っ取られた人が続出したのです。
1年間で不正アクセスは約1万8000件、不正に取引された金額は何と約7393億円にものぼりました。このうちの一部には、自分が利用するネット証券を検索した際に、検索上位や広告枠に表示された偽サイトに誘導されて発生したものも含まれていました。
偽サイトが検索上位に居座る手口「①広告の悪用」
なぜ偽サイトが検索結果の上位に表示されるのでしょうか。手口は大きく2つあります。
1つめは、検索広告の悪用です。Googleなどの検索エンジンでは、検索結果の最上部に広告枠があります。詐欺師はこの枠を広告費を支払って確保し、本物そっくりの偽サイトへ誘導します。これは、初見で見破るのは難しいでしょう。
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【偽サイトが検索上位に居座る手口「②SEOポイズニング」】
