東大に不正アクセス…大学の被害が増加、人的ミスによる情報漏洩も後を絶たない《なぜ大学がサイバー攻撃の標的に?》

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東大 安田講堂
2026年3月に東京大学のサーバーが不正アクセスを受けたことが公表された(写真:Ystudio / PIXTA)

2025年秋にサイバー攻撃の被害に遭ったアサヒグループホールディングスとアスクルは、半年経った今もなお事態の収束に奔走しています。

アサヒグループホールディングスでは完全復旧が4月以降にずれ込み、25年12月期の有価証券報告書の提出期限を延長、26年1〜3月期連結決算の開示も延期すると公表しました。

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これらの企業は製品供給や物流といった形で一般市民の生活に直接影響を与えたため、大きな話題となりました。

しかし、その陰で同様、あるいはそれ以上に深刻な影響を受けているのが大学です。

大学へのサイバー攻撃は決して珍しいものではなく、むしろ年々増加していますが、社会的な注目度は必ずしも高くありません。

東京大学に見る「横展開型攻撃」の実態

2026年3月には、東京大学のサーバーが不正アクセスを受けたことが公表されました。学外の共同研究者が利用していたサーバーが攻撃を受け、そのアカウントが乗っ取られ、そこから東京大学のサーバーに侵入されたとされています。

そして侵入後、別のサーバーへとアクセスが広がる、いわゆる「横展開」によって被害が拡大しました。サーバーへの攻撃は一度侵入されると内部で静かに広がることが多く、この事例はまさにその典型と言えるでしょう。

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