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東大生の6割が"反抗期なし"からわかる、塾選びより大切な親の機嫌と家庭の空気

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東大生は「反抗期がなかった」人が多数派なのはなぜでしょうか(写真:Ushico/PIXTA)
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ところが、自分が東大生を対象に行った調査では、少し違う傾向が見えました。東大カルペディエムでは、この4月から「東大生アンケート」というアプリケーションを配信しています。すでに東大生およそ200人にダウンロードいただいており、東大生のリアルな声が少しずつ集まってきています。

そのアンケート結果の中で、「あなたは反抗期がありましたか?」という質問を東大生にしたところ、「反抗期があった寄り」にあたる「はっきりあった」「ややあった」を合計すると37.9%でした。一方で、「反抗期がなかった寄り」にあたる「あまりなかった」「ほとんどなかった」は60.5%にのぼり、「わからない」が1.6%でした。つまり、一般的な若者の調査では「反抗期あり」が半数を超えるのに対して、東大生ではむしろ「反抗期がなかった寄り」の人が多数派なのです。

もちろん、ここからすぐに「反抗期がないほうが偉い」とか、「反抗期があると成績が下がる」と単純化するつもりはありません。反抗期は成長の過程であり、自立の表れでもあります。しかし、東大生の家庭を見ていると、ひとつはっきり感じることがあります。それは、親子関係や家庭内の空気が比較的安定しているケースが多いということです。

東大生の家庭というと、厳格でピリピリしているイメージを持たれるかもしれません。しかし実際には、むしろ逆の印象を持つことが少なくありません。例えば、親子ゲンカになりそうなときに、家の中で言い合いを続けるのではなく、外食に行って空気を変える家庭があります。あるいは、父親と息子がぶつかりそうになったときに、母親がうまく間に入って衝突を和らげる家庭もあります。

ポイントは、「全くケンカしない」ことではありません。衝突が起きそうになったときに、それをこじらせず、家族の誰かがうまく受け止めていることです。東大生の親子には、そうした意味での「家族仲の良さ」が前提にあることが多いように感じます。

家族仲は成績と関係がある?

このような家族仲は、少なからず成績と相関関係があると考えられます。東大指導30年のベテラン講師であり、『ドラゴン桜で学ぶ 伸びる子供の育て方』の著者である川本雄介先生は、親の機嫌や精神状態と、子どもの学力には相関関係がある場合があると述べています。

例えば先生が今まで接していた家庭では、親が仕事や家族関係で問題を抱えて機嫌が悪い状態だと、子どもの成績も伸び悩みやすく、逆に親の抱える問題が解消され、家庭の雰囲気が良くなると、子どもの成績が上がることがあるとのことです。

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【反抗期が少ないのは「従順だから」ではない】

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