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ライフ #廃墟モールの経済学

「預かり金の返還遅延が頻発」「大手チェーンも続々と撤退」…ずさん運営だった「茨城の廃墟モール」復活への奮闘の裏側

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大洗シーサイドステーション
廃墟化したモールが今日まで存続してこられた理由とは?(筆者撮影)
  • 坪川 うた ライター・ショッピングセンター偏愛家

INDEX

茨城県初のアウトレットモール「大洗リゾートアウトレット」。ネット上では「廃墟モール」と言われており、本連載「廃墟モールの経済学」で取り上げた際も大きな反響を呼んだ。
だが、このモールには数多ある廃墟モールの中でも一風変わった経緯を持つ。テナントが、施設を買収し、運営しているのだ。背景を取材すると、行政の無責任さや、前運営会社の運営の問題点が浮き彫りになると同時に、廃墟モールという”負の遺産”を、なんとかにぎわいのある場所に変えようと奮闘する人たちの姿が見えてきた――(本記事は全3回です。初回はこちら、第3回はこちら)。

前回では、廃墟化したアウトレットモール「大洗リゾートアウトレット」を買収したOaraiクリエイティブマネジメントが、施設を引き継いだ理由を伝えた。

「大洗リゾートアウトレット」は2006年に茨城県初のアウトレットモールとして、約70店舗をそろえてオープン。ところが、その後より店舗数が多く都市部に近い競合モールが開業したことや、東日本大震災の影響などにより空き区画だらけとなってしまった。

施設内で物産直売所の大洗まいわい市場やアニメ・ガールズ&パンツァーのグッズを扱う大洗ガルパンギャラリーを出店し、テナントの立場であった同社が施設を引き継いだのは、「町のためにこの場所を終わらせてはならない」という覚悟からだった。

第2回では、失敗したモールを同社がどのように存続してきたのか、代表取締役の常盤良彦氏と常務取締役の田山一暁氏にお話を伺った。

平日も利用される施設に

廃墟化した「大洗リゾートアウトレット」を買収した同社がまず行ったのは、アウトレットモールから地域密着型のモールへの転換だった。

地域密着型のモールにリニューアルされた「大洗シーサイドステーション」(筆者撮影)
【写真を見る】「預かり金の返還遅延が頻発」「大手チェーンも続々と撤退」…ずさん運営だった「茨城の廃墟モール」復活への奮闘の裏側(22枚)

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【地域密着型へ転換した理由】

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