「無知だと思われて…」「AIに聞くから」上司に相談しない"今どきの若手"が考えている事――「気軽に相談」の声かけがNGな訳
その結果、他者への配慮意識がとても高く、職場でも配慮という名の「遠慮」をしている傾向があるのです。
筆者もかつて、わからないことを人に尋ねたときに「そんなことも知らないの?」と言われて、とても不安になったことがあります。
ハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授は、人は職場で「無知・無能・否定的・邪魔」と思われることを本能的に恐れると指摘しています。ゆえに、無知だと思われたくないという気持ちがあると、「質問をしない」という行動を取るようになります。
2人目に登場したBさんにも、そのような思い込みがありました。その背景には2つの心理があります。
1つは、「成果を出せない自分には価値がない」という思いです。
よい成績を取ることで認められてきた人は、「できない、知らない自分=ダメな自分」という自己評価を下しがちです。「経験が浅い人は、成果を出せなくて当然」と年長者は思いますが、挫折経験の少ない若手は、できない自分を認めることができないのです。
相談する資格などない
もう1つは、他者からの評価への過敏さです。
若手は、職場の中でまだ自分の立場が定まっていません。その不安定さゆえに、「無知を見せたら、評価が下がるかもしれない」という不安が生まれやすいのです。
さらに、職場の中で成果を出していない人ほど「こんな自分には相談する資格などない」と思う傾向があります。経験が浅く、自信が持てていないBさんも、無知だと思われることをおそれ、相談しませんでした。
10~20代のメンタルヘルス不調者が増えていますが、要因の1つが「失敗したくない」「怒られたくない」傾向が強いことだといわれています。
失敗して怒られることを恐れるがゆえに、相談に二の足を踏む。そして1人で仕事や悩みを抱え込み、メンタルダウンしてしまうのです。
上の世代は、「正解がわからないから相談する」わけですが、若手は「正解がわからないうちに相談して、失敗したくない」ために「正解をまず調べ、それから相談」します。相談に対する感覚そのものが異なるのです。



















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