「無知だと思われて…」「AIに聞くから」上司に相談しない"今どきの若手"が考えている事――「気軽に相談」の声かけがNGな訳

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Bさん(24歳)は中堅メーカーの営業職。入社2年目に入り、先輩から10社の顧客を引き継ぎました。

以来、顧客から「この成分の耐熱性はどの程度ですか」といった専門的な質問を、たびたび受けるようになります。しかし彼は、いっこうに上司や技術部門の担当者に相談しようとはしません。

上司からは「何かあったらいつでも相談してね」と言われていましたが、Bさんはかたくなに、来る日も来る日も製品マニュアルや技術資料を1人で読み込み、商談に臨みました。

しかし、やはり知識不足は否めず、失注が続きます。結局、引き継ぎから3カ月後、Bさんは適応障害と診断され、3カ月の休職に入ったのです。彼は面接で、「こんな基本的なことを聞いたら、何も知らないと思われる。それが怖くて聞けなかった」と話していました。

迷惑をかけたくない

今や多くの企業が新人に手厚く教育を行い、ケアも入念に行っています。「仕事は見て覚えなさい」と言われた時代と比べようもないほど、相談できる環境は整っています。

それなのに、若手は相談しないのです。

なぜ彼らは相談を躊躇するのか。筆者が若手から聞いてきた理由をまとめると、以下3つになります。

① 迷惑をかける

相談することは、相手の時間をもらうこと。忙しい上司や先輩に時間をもらえば、迷惑をかけることになる。そう考え、ギリギリまで1人で頑張り、どうにもならなくなってから相談をする。

それが今の若い人たちのスタンスです。

挙げ句の果て「なんでもっと早く相談しなかったんだ?」と怒られ、ますます相談しにくくなる……そんな悪循環に陥っていることが非常に多いのです。

そもそも日本人は、人に迷惑をかけたくないという思いが強い国民性です。特に子どもの頃から日常的にSNSを使ってきたデジタルネイティブの若手は、どのような情報でも調べられる環境下で育っているがゆえに、「わかりません」と言うことへの抵抗感が、上の世代と比較しても大きいようです。

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