デザインと走行性能は独創的で、キャデラックとしてのアイデンティティが随所に感じられる。特徴のひとつがハンドル左側にパドルシフター形状で配置された「回生ブレーキレバー」だ。自転車のブレーキレバーを握るようにパドルを手前にじんわり引いていくと、巨体(車両重量2650kg)の減速を左手の指先だけで繊細にコントロールできる。最大減速度は0.4と強めで慣れが必要だが完全停止まで行える。
95.7kWhの大容量バッテリーを搭載するものの肝心の電費性能は若干低く、単純計算で約5.3km/kWh。よってAERは510km。
いわゆる「BEV=速さ」という極端な演出は行わない。内燃機関のキャデラックがそうであるように上質な走りを電動駆動モーターでも表現した。アクセル操作に対してじんわりとした加速フィールを生み出しつつ、ひとたび深く踏み込んだ際には力強さを前面に出す。往年の大排気量V型8気筒エンジンが生み出す豊かなトルクのような演出だ。
ボルボ「EX30 Cross Country」
2番目に試乗したのはボルボ「EX30 Cross Country」。スモールSUV「EX30」の派生車種として25年8月から日本でも販売を開始した。後輪駆動のEX30に対して前輪モーターを追加した4WD方式を採用する。
前輪モーターが156ps/200Nm、後輪モーターは最大出力272ps/343NmのAWD方式。大人2名乗車+荷物では、市街地から自動車専用道路にいたるまで十二分な速さを披露する。3つあるドライブモードはセンターディスプレイのボタンからワンタッチで切り替え可能。前後輪モーターをバランスよく使う「標準モード」、前輪モーターを常時駆動させる「パフォーマンスモード」、航続距離を最優先させた「レンジモード」が選べる。



















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