真船さんは、夫に年収をなかなか聞けずにいたという。
「夫からは結婚前から『俺は酒を飲むのが唯一の趣味だから、それに関しては自由にしてほしい』と言われていたんです。私も同様に趣味もあったので、お互いお小遣いを何にいくら使ったのかは不明。今から考えると、もっと踏み込んだ話し合いが必要だったなと思います」
そんな状況だったが、FPへの相談で道がひらけた。
「FPさんという赤の他人、第三者を入れることで整理を出来たのはよかったですね。言い争いになることもなく『これは生活費』『あれは娯楽費』などドラスティックに家計を分類できました。ライフプランに合わせて『だいたいこれくらい貯金できると安心できますね』という具体的な金額も試算してもらえました」
ズボラだからこそ、家計簿をつけることは最初から諦め、「ゆる管理」をスタート。
「私の悪い癖で、最初に張り切りすぎて続かなくなってしまうことが多いので、まずはスモールステップで家計を改善してきました。つけるハードが高い家計簿はあえてつけずに『夫婦の共用口座に入ってる金額が適正に増えていれば大丈夫』というゆる管理を継続しています。
私も夫も手元にあればあるだけ使ってしまうタイプですが、『これしかない』と思えばそれで凌げる性格。お互いになるべく自由になるお金を減らし、財形貯蓄で給与天引きしたり、まとまった金額を毎月NISAに入れて、擬似的に『手元にお金が無い』状況を作って貯めていきました」
貯金がないからこそマイホーム購入を決断
ゆっくりと「貯められる体質」になっていった真船夫妻は、23区内に3LDKマンションを購入。大きなローンを背負う決断をしたのはなぜか。
「今までは賃貸暮らしで、支出が大きかったんです。仕事場にもアクセスがいい都心エリアで、家賃自体は23万円。広さもあり、都内のファミリー向け物件としては適切な価格だとは思うのですが、最寄り駅までは徒歩20分近くかかり、ベビーカーを押しながら駅前まで出ないと何も買えない環境でした。今思うと、『買い貯めておかないと大変だ』という恐怖心からいっぱい買っていたのだと思います。
さらに、築年数が古めで、ちょうど電化製品の買い替え時期に当たる物件だったので、冷暖房の効率が悪く、電気代も異常に高かったんです。光熱費を含めると30万円を超えたことも。買い忘れたものがあると料理する気もなくなるし、子供を遊ばせる場所がないのでついおもちゃを買ってしまったり…と、家によってお金がかかる状態でした」
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【ゆる家計見直しでファミリープランも前向きに】
