そもそも、ふたりともなぜお金がないのかがわからなかったという。パワーカップルなのに忙しくて浪費、という問題の背景には何があったのか。
「子どもが生まれる前は、かなりの回数外食をしていました。ふたりとも仕事が忙しいから、夜遅めの時間に居酒屋集合。ふたりでお酒を飲むと、1食で1万円近くかかることもありますよね。それを平日4回やったら……今考えると、とんでもない出費です。だからといって自炊する暇もないし、忙しいからすぐに食材をダメにしてしまうし、平日は仕事のことしか考えたくない…と、生活するだけでもコストがかかっていました」
現在23区内に住んでいる真船さん。子育て支援が手厚いと言われる東京都だが、彼女が第一子を出産した2022年時点では保育園の全面無償化前。毎月の保育料とシッター代で月12万円以上が消えていったという。
「家電にも投資したし、『とりあえず生活を回すため』だけでも相当なお金がかかっていました。冷静に考えると使い過ぎなんですが、しっかりお金を管理する人がいないので『二馬力だから大丈夫、なんとか働いて回収するぞ』とばかり考えて、生活を見つめなおす余裕もなかったです」
ポイ活に夢中になるあまり「ポイント買いの銭失い」に
真船さんは無意識の浪費を振り返り「ポイント買いの銭失い状態だった」と語る。
「共働きで子育てをしていると、ゆっくりお買い物に行く時間がない。すると子どもが寝た後に、おむつやミルクなどのストックをネットでまとめ買いするようになるんです。
あと◯円でポイント10倍、とか書いてあると『もう少し足したらいくな』って考えてしまうし、それがどんどん『買う』免罪符になっていくんですね。『これが必要』じゃなくて『これがあったら便利かも』と、使うかどうかさえもわからないベビーカーの日除けとか2000円くらいのものをつい買っちゃうんです。『一緒にベビーカーバッグも買っておこう』『あ、こんなのもあるんだ』で、合計金額を考えられなくなる頭になりました。
そのうちにどんどんエスカレートして『もらえるはずのポイントがつかないなんてもったいない』ってなっちゃうんです。結局、ポイントを加味しても商品が高かったのか安かったのかもわからない。私が愛用していたECサイトのイベントはポイントがつく最大上限が7万円。だからイベントの際、7万円満額使う時も何度もありました」
次ページが続きます:
【見直しはまず「見える化」「ゆる管理」からスタート】
