脱線事故「いすみ鉄道」復旧の現状と再開後の課題 どうやって利用者を増やす?同社担当者を直撃

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ことの発端となったのは、2022年の夏頃から保線の状況などについての問題を指摘する投稿がSNS上で拡散され、いすみ鉄道の問題が社会に認知されたことだった。SNS上に投稿を行った男性がその背景を明かす。

「このままでは脱線事故を起こしかねないと危機感を覚えたことがきっかけです。私は、千葉県庁の交通計画課や国土交通省関東運輸局などにも、線路の状態が脱線事故につながりかねない水準にあるとして、繰り返し情報提供や陳情を行ってきました。しかし、その最中に、古竹社長から内容証明郵便が2度送付され、投稿内容は名誉毀損に当たるとして削除や指摘の中止を求められました。さらに、会社の公式ホームページ上でも『SNS上における当社に対する不適切な投稿について』との告知が掲載され、あたかも根拠のない誹謗中傷であるかのような扱いを受けたことには憤りを覚えました」

SNS上の「予言」が的中

2024年4月16日付でいすみ鉄道の公式ホームページ上には「SNS上における当社に対する不適切な投稿について」というお知らせが掲載されている。

「SNS上にて、弊社社長及び社員、更には、いすみ鉄道を支援する地域関係者に対する誹謗中傷とも受け止められる投稿が繰り返されており、弊社の信頼性の低下を招き、業務に支障を来しかねない内容となっております。
こうした投稿は、以前から繰り返されており、フェイスブックのコミュニティ規定に違反する内容のため、弊社としては運営するメタ社に対し、当該投稿の削除を求める予定です。
その後、弁護士や地域の関係者とも協議のうえ、何らかの法的な対応を取ることも、検討してまいります」

SNS上に投稿を行った男性はこれに対し、「公益目的の問題提起であり名誉棄損にはあたらない」と書面で反論。さらに、古竹社長に対して、名誉棄損とする法的根拠を示すように要求したが、具体的な回答は得られなかったという。

そして、この男性が心配したとおり、いすみ鉄道は2024年10月4日に脱線事故を起こし、長期にわたって運休を強いられることになる。

大多喜駅前で発車を待つ列車代行バス(筆者撮影)
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