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4月の先生は怒りやすい、「新年度ストレス」の正体…"学級の土台づくり"の良し悪しが5月に明暗を分ける

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廊下で児童を怒る先生
どうしてできないのか、なぜ伝わらないのか……4月の教師はイライラしやすいという(写真:Fast&Slow / PIXTA)
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ここにさらに、学年によるズレが加わります。学年が上がると、子どもたちは急に大人びて見えます。指示どおりに動かない、反応が変わる。「生意気になった」と感じることもあるでしょう。

逆に学年が下がると、説明が伝わらない。「どうしてわからないのか」と戸惑う場面も増えます。しかしこれは、子どもが変わったのではなく、教師の前提が変わっていないだけです。

このとき、最もやってはいけないのが「比較」です。「前のクラスはもっとできていた」「去年の子たちはこうだった」など、この言葉は、学級を壊します。

これは別の場面で考えればわかります。新しく関係を築こうとしている相手に対して、「前の人はこうだった」と言われれば、誰でも不快に感じるはずです。

学級も同じです。比較された瞬間、子どもは「受け入れられていない」と感じます。信頼関係は、その時点で大きく揺らぎます。

ここで重要なのは、「4月は教師も新人」だという視点です。子どもだけが新しい環境に入るのではありません。教師もまた、新しい学級に入る1人です。

いわば、教師もまた「新入生」なのです。まだ関係はない。まだ信頼もない。これから築いていく段階です。にもかかわらず、教師は無意識に「できて当然」という前提で見てしまう。これがズレを生みます。

必要なのは期待ではなく謙虚さ

だからこそ必要なのは、期待ではなく謙虚さです。4月は、まず自分を知ってもらう時期です。

どんな教師なのか。何を大切にしているのか。どんな教室をつくりたいのか。それを丁寧に伝える。ここで大切なのは、「子ども理解」だけでなく、「教師理解」という視点です。

教育の世界ではよく「子ども理解が大事だ」と言われます。もちろん、それはそのとおりです。しかし4月の段階では、それと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが、「教師を理解してもらうこと」です。

自分はどんな人間なのか。どんな価値観を持っているのか。どんな願いを持ってこの教室にいるのか。それを子どもに伝えること。

これは実は、4月最初の自己紹介の段階から始まっています。最初にどんな言葉をかけるのか。どんな願いを語るのか。そこで教師の姿勢は伝わります。同時に、「あなたのことも知りたい」という姿勢を持つ。

人間関係は一方的には成立しません。相互の理解から始まります。教師理解とは、「指示する人」ではなく、「1人の人間として関係を築く」という姿勢でもあります。

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【なぜ5月に明暗が分かれるのか】

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