「もはや高級食」「2000円かかる」と物議…客数減少が続くココイチが密かに拡大する「ジンギスカン店」の実態

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とはいえ、経営目線で考えると原材料価格の高騰は冷や汗がでるほどすごい。前述の株主説明会資料によると、原材料価格は前年同期比で26億円強増加しており、そのうち米の価格上昇が20億円強を占める。

価格転嫁が限界に近づくなか、原材料価格は容赦なく高騰している(壱番屋2026年2月期決算説明会資料より) 

こうしたデータからも、利益を維持し続けるのは簡単ではないことが分かる。しかし、外食チェーン大手が何の対策をしていないはずがない。実際、壱番屋では近年、ココイチに依存しない多角化が進み、着実に事業領域を広げていることをご存じだろうか。

本稿ではそんな、ココイチの多角化に着目する。壱番屋が買収した外食チェーンの中でも、特に人気を集めている店舗を筆者が訪問。壱番屋の新たな取り組みは成功しているのか、そもそも味はおいしいのかを検証してみたい。

壱番屋の人気急上昇チェーンは、ジンギスカン専門店

成吉思汗 大黒屋
国内外で店舗数を着実に増やしている北海道・旭川発祥のジンギスカン店 「成吉思汗 大黒屋」。実はココイチの壱番屋が運営している(写真:筆者撮影)

SNS上では「高級化」と言われるココイチであるが、原材料費の高騰を踏まえれば、ある程度やむを得ない側面もある。そうした中で壱番屋が進めているのが、多角化戦略だ。

同社は「パフェテリア ベル」などのパフェ店を運営するGAKUや、大阪の「極濃豚骨らーめん小僧」を運営するKOZOUなどを買収。さらに国内外で店舗数を着実に増やしているのが、北海道旭川発祥のジンギスカン店 「成吉思汗 大黒屋」である。

2020年に壱番屋が子会社化し、直近の決算では売上高が前年比148.0%と成長。店舗数も8店舗から11店舗へと増加しており、拡大基調にあることが分かる。

「成吉思汗 大黒屋」は2002年、北海道旭川市で創業。地元で長年親しまれてきたジンギスカン専門店だ。冷凍せずに仕入れた新鮮な生ラムを、七輪とジンギスカン鍋で楽しめるのが特長である。

成吉思汗 大黒屋の店内
新橋駅から徒歩3分の「成吉思汗 大黒屋」。席数は95席のため、大人数での利用も可能(写真:筆者撮影)
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