日本人に膵臓がんが多い理由
日本人はどのくらい膵臓がんになりやすいのでしょうか。
国際がん研究機関(IARC)と国際がん登録協議会(IACR)が主導し、2023年に公表された「5大陸のがん罹患 第12版」には、なんと、日本人は欧米人より膵臓がんの発症率が約1.5倍高いと記載されています。
また、アメリカで実施された人種別の膵臓がん発症率に関する調査でも、日系米国人は欧州系米国人より1.3倍発症しやすいことが示されました。
膵臓がんは、おもながんのなかで、前立腺がんについで遺伝の影響が比較的大きいがんです。
日本消化器病学会は、血縁者に膵臓がんになった人がいると発症リスクが約2倍高くなり、それが親や子ども、兄弟姉妹という、とくに近しい血縁者なら6.8倍にのぼると述べています。血縁者が50歳未満で発症したとなれば、発症リスクは9.3倍強に上昇します。
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【遺伝子変異と膵臓がんの関係】
