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「糖尿病の人はリスクが2倍」「O型は早期発見率が高い」「遺伝の影響が大きい」 日本人が知っておくべき"膵臓がん"の新常識

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医師の診察を受ける人物
日本人は欧米人より膵臓がんの発症率が約1.5倍高い(写真:Jo Panuwat D/PIXTA)

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同じ人間でも、外見や言語が違うように、人種によって「体質」も異なる。言い換えれば、日本人が欧米人と同じ健康法を取り入れても、意味がないどころか逆効果ということさえあるのだ――。
こうした、見落とされがちだった「体の人種差」の視点から、日本人が病気にならないための健康法を徹底解説した、内科医・奥田昌子氏の著書『最新 欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」』より、とくに注目の話題を抜粋してお届けする(同書より一部抜粋・編集してお届けします)。

日本人に膵臓がんが多い理由

日本人はどのくらい膵臓がんになりやすいのでしょうか。

国際がん研究機関(IARC)と国際がん登録協議会(IACR)が主導し、2023年に公表された「5大陸のがん罹患 第12版」には、なんと、日本人は欧米人より膵臓がんの発症率が約1.5倍高いと記載されています。

また、アメリカで実施された人種別の膵臓がん発症率に関する調査でも、日系米国人は欧州系米国人より1.3倍発症しやすいことが示されました。

膵臓がんは、おもながんのなかで、前立腺がんについで遺伝の影響が比較的大きいがんです。

日本消化器病学会は、血縁者に膵臓がんになった人がいると発症リスクが約2倍高くなり、それが親や子ども、兄弟姉妹という、とくに近しい血縁者なら6.8倍にのぼると述べています。血縁者が50歳未満で発症したとなれば、発症リスクは9.3倍強に上昇します。

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【遺伝子変異と膵臓がんの関係】

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