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子どもの習い事「才能がない、上達しない」と嘆く親が陥る誤解 スキル以上に将来役立つ"無形の財産"とは?

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子どもが習い事を継続することのメリット、挫折感を与えないやめ方について解説します(写真:Fast&Slow/PIXTA)
  • 瀧 靖之 東北大学加齢医学研究所教授、医師、医学博士

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子どもが習い事を継続することのメリットと、挫折感を与えない「やめ方」について解説します(写真:Fast&Slow/PIXTA)
6万人の脳画像を見てきた脳医学の権威であり、東北大学教授の瀧靖之氏は、子どもの習い事において「上達すること」以上に大切な価値があると言います。本稿では、瀧氏の最新刊『夢中になれる子の脳』より一部抜粋のうえ、習い事を継続することの脳医学的なメリットと、挫折感を与えない「やめ方」のコツについて解説します。

1つのことを長く続けることは、それだけで財産になる

習い事を始めたとして、「子どもがあまり乗り気でない……」ということはよくあります。熱を持っていないような、楽しくなさそうな、夢中とはほど遠いのではないか……というような状態。

親としては不安になってしまうかもしれませんが、本人が「どうしようもなくイヤだ!」「苦痛で仕方ない!」と感じていない限り、やめさせる必要はないと思っています。基本的に趣味も習い事も、親としての目標は「長続きさせること」だと思って見てください。

他の子と比べてあまり才能がなさそうとか、熱がなさそうとか、あんまり上達しないとか、そういう場合でも、「長く続けること」は大事なのです。なぜならば、「1つのことが続いている」という事実は、時間がたったあと、それだけで本人の自信にもなるからです。

たとえば、「12年間書道をしている」と言われると、他人からすると「おお、すごいな」と思いますよね。やっているときはわからないものですが、大人になったときに「書道を12年やってました!」と言えるのは、字が実際に上達するかどうかは別としても、1つの財産にもなります。

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【やめさせないほうがいいというもう1つの理由】

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