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子どもの習い事「才能がない、上達しない」と嘆く親が陥る誤解 スキル以上に将来役立つ"無形の財産"とは?

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子どもが習い事を継続することのメリット、挫折感を与えないやめ方について解説します(写真:Fast&Slow/PIXTA)
  • 瀧 靖之 東北大学加齢医学研究所教授、医師、医学博士
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ただ、やめ方だけは考えてみてもいいでしょう。1つは、「別の興味のあること」「別の楽しそうなこと」があるかどうかです。完全にやめてしまうのではなく、「その代わりにこっちならがんばれそうだな」というものを見つけてもらったり、提案してみてください。

やめるときは「ここまで」のラインを決めてみる

もう1つは、「ここまでやったらやめる」というゴール設定をしてみます。

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たとえば水泳なら、「じゃあ25メートル泳げるようになったら終わりにしようか」というように、1つのゴールを設定します。そして、クリアした段階で、やめるかどうか再確認してみてください。

この形であれば、「できなくて終わった」ということにはならないので、挫折体験にはなりづらくなりますね。大事なのは、結果ではなく、がんばって取り組んでいる姿勢です。

「がんばれ」も大事ですが、それ以上に、「がんばってるね」が大事なのです。そうした経験は、子どもが成長したあとで人生の壁にぶつかったとき、悩むようなときに、心の支えとして無意識のうちにも残っているものなのです。

習い事を続ける価値は、技術の習得以上に『自分はこれを続けてきた』という揺るぎない自信を育むことにあり、その小さな継続の積み重ねが、将来の困難を乗り越える強い心(自己肯定感)の土台となるのです。

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