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《AIに代替されない「3つの価値」は?》A.T. カーニー新代表が語る「残る仕事、消える仕事」と「コンサルの未来」

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2026年1月よりA.T. カーニー 日本代表に就任した針ヶ谷武文氏。針ヶ谷氏が語る、コンサルティングの「残る仕事」と「消える仕事」とは――(写真:尾形文繁)
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「いわゆるプロジェクトを回す仕事――議事録を取って宿題を管理するような仕事は、まさにAIが代行していくでしょう。でも、本質的にお客さんを変えるという仕事は、むしろ先鋭化して残っていくと思います」

「問いを全部挙げるのはAIがやってくれる。でも――」

3つの価値のうち、最も重要だと針ヶ谷氏が考えるのが「問いの特定」だ。

針ヶ谷氏には、プロジェクトが始まるたびに必ず行うルーティンがあるという。

針ヶ谷 武文(はりがや たけふみ)/A.T. カーニー 日本代表 マネージングディレクタージャパン シニアパートナー。通信、メディア&テクノロジー領域を中心に20年以上のコンサルティング経験を持つ。2026年1月より現職(写真:尾形文繁)

「最初の30分で、このお客さんの何が変われば最も効果が大きいのかを考えます。もらっているスコープをいったん忘れて、白紙で考える。ジュニアメンバーにもよく言うんです。今日のタスクを全部忘れて、このお客さんのために何をやるべきかだけを30分考えてごらん、と」

「課題は何ですか、と聞けばいくらでも出てきます。AIも列挙してくれる。でも、経営者が本当に先に解かなきゃいけない問いは、実はそんなに多くない。どんな経営者でも、本質的な問いを10個も抱えていたら解ききれない。2つか3つなんです」

ただし、その本質的な問いの特定は、ロジックだけでは到達できない。そこには組織の力学、人間関係、そして経営者個人の感情が複雑に絡み合うからだ。

「たとえば、AIがロジカルに分析すれば『この投資ポートフォリオの配分を決めれば答えは出ますよね』となる。でも、実際のボトルネックはポートフォリオではなく、人や組織の配置だったりするんです」

適切な人材を適切なポジションに配置しなければ、どんな戦略も実行できない。しかしその人事判断は、社内では事実上の「降格」に映ることもある。経営者はそれをわかっていても、決断できない。

「経営者個人しかわからない『情』があるんです。この人材をどう活かすべきか、頭ではわかっている。でも踏み切れない」

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