「習近平が最も信頼する男」丁薛祥とは何者か? 舛添要一が目の当たりにした中国「影の実力者」素顔と「技術革新」のリアル

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まず、①「改革」について。丁薛祥は、耳にタコができるくらいに「改革」という言葉を連呼した。中国が1978年の鄧小平の改革以来、一貫して改革を継続していること、改革に終わりがないこと、そして中国人民も改革を希望していることを強調した。

さらには、第20期3中全会で300以上の改革項目を決めていること、海外からのハイテク人材を歓迎すること、国際的基準に中国の基準を適合させること、規制緩和を進めることを説明した。

7月18日に採択されたコミュニケ(声明文)には、「現在および今後一定期間は、中国式現代化をもって強国建設、民族復興の偉業を全面的に推進する肝心な時期である。中国式現代化は改革開放のなかで絶えず進められてきたものであるから、必ずや改革開放のなかで明るい未来を切り開いていく」と記されている。

そこで、私は第20期3中全会の決定を読み返してみた。

たとえば、コミュニケでは、また、「改革をいっそう全面的に深化させるには、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、『三つの代表』重要思想、科学的発展観を堅持し、習近平『新時代の中国の特色ある社会主義』思想を全面的に貫徹し、習近平総書記の改革の全面的深化に関する一連の新思想、新観点、新論断をいっそう学習して貫徹し」と謳っている。つまり、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論の三つが列挙されており、この三つを習近平政権は受け継いでいますよ、と言いたいのだろう。

「中国は覇権を求めない」

②の「開放」については、丁薛祥副首相は短期滞在ビザの免除を例に挙げ、外国人が中国を訪問しやすいようにしたと説明した。実際に、私が北京に到着した2024年11月30日から日本人にもビザ免除が始まった。また、深圳などで外資への開放を実行していることも強調した。トランプ政権の誕生を念頭に、保護貿易主義に反対する姿勢も鮮明にした。

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