ストレス解消で寿命を延ばす!60・70代向け"最強の趣味"2つ――体と脳を若返らせて死亡リスク・認知症リスクを遠ざける

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高齢者同士で話をするより、たまには若い人と話をするほうが、若さを保つために役に立ちそうだ。昔の話を懐かしく語るのも悪くないが、ときには未来の話をする方がいい。

たまたまハロウィンの日にレッスンがあったときには、変装した先生と受付の人と一緒に記念撮影をするなど、楽しい時間を過ごすこともできた。

研究報告の効用はうそも多い?

教科書に書いてあるような常識でも覆る例は枚挙にいとまがない。

私が医学生だった頃に、一部の教科書には、若年で発症する1型糖尿病は遺伝性であり、中高年に発症する糖尿病には遺伝性がないと記載されていたが、今ではそうともいえないことが明らかにされている。

またがん患者のリンパ球を採取して体外で活性化してから患者に戻すと、100%の患者で効果があるという論文が、40年以上前に有名な学術誌に掲載され、大きな注目を集めた。

「活性化キラーTリンパ球(Lymphocyte activated killer)」を略して、LAK療法と呼ばれた治療法は、世界中で盛んに行われた。

その後、LAK療法はそれほどには効果がないという報告が相次ぎ、最終的には効果なしという結論になった。ただ、最初の論文を出したグループを含む多くのグループが、今でも使用する細胞や刺激の仕方などを変更して、研究を続け、ある一定の効果を報告している。

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こんな話を聞かされると「じゃあ、何を信じればいいのか?」と困惑される方も多いだろう。

世の中には間違った情報も多いし、今は正しいと思っていることも、近い将来に否定されることもある。科学誌の中でも最高峰の1つである『Nature』に掲載された論文でも、何割かは結果の再現性がないと言われている。

我々科学者は論文を読んだときに、その論文の結論がどれだけ丁寧に検証されているか、誰のグループの論文かなどから、信憑性をある程度測ることができる。

「真に正しい事実は何か」がわかりにくいことは、物事を異なる側面から見ると違って見えることにも起因する。このような状況は、真実を追求する方向をさらに押し進めると同時に、一方では、真実をねじ曲げることも可能にする。

明らかに効かないはずのサプリメントや民間治療が氾濫しているのは、こういう背景もあるからだろう。何かを始める前に、信頼できる医師に相談してほしい。

北村 俊雄 神戸医療産業都市推進機構先端医療研究センター長・東京大学名誉教授

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きたむら としお / Toshio Kitamura

1956年大阪生まれ。東京大学医学部卒業後、2年間の内科研修後、国立がんセンター研究所ウイルス部で白血病ウイルスの実験に従事。その後、東大第3内科で血液内科の臨床と研究を行う。32歳で米国カリフォルニア州DNAX分子生物学研究所に留学。帰国後は東京大学医科学研究所で日本初の寄付講座を担当。1991年、同研究所先端医療研究センター教授。同センター長を経て、2022年から現職。現在の専門は、白血病とクローン性造血による老化関連疾患。開発した新たな研究方法や高効率レトロウイルスベクターは国内外の8,000以上の研究室で使用され、iPS細胞樹立を含む多くの重要な研究成果につながった。

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