日本よりロスが深刻!?「戦隊ヒーロー休止」に地球の裏側で起こった反響…ブラジル人ファンが語る"彼らへの愛"

✎ 1〜 ✎ 39 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 42
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

サンパウロの特撮ヒーローオタク界隈で『電撃戦隊チェンジマン』のレッド戦士、チェンジドラゴンのコスプレイヤーとして知られるダニー・ツルギさん。この戦士を演じて今年で21年目というから、筋金入りだ。

「やはり主役だからレッドが好き?」と問えば、返ってきたのは意外な答えだった。

「チェンジマンのごっこ遊びが子どものころにはやりました。9歳のころに僕は仲間に遅れて参加したら、『お前がレッドをやれ』と押し付けられたんです。ブラジルで赤のスーツは、女の子っぽいという先入観が強いから」

世代を越えて赤、青、黄、ピンク、グリーンなどの色鮮やかなコスチュームで乱舞するのがスーパー戦隊の魅力の1つだが、ツルギさんの子ども時代、特撮ヒーローの映像は白黒テレビで楽しむものだった。

2005年サンパウロでのアニメイベントにて、左からチェンジドラゴンのマスクを被る福山芳樹、ダニー・ツルギさん、影山ヒロノブ(写真:筆者複写)

手作りの戦闘スーツで参加

ツルギさんがチェンジドラゴンのコスプレを始めたのは、26歳のとき。その頃には自宅にカラーテレビがあり、ヒーロー番組のVHSを色付きで見直し、再び特撮ヒーローへの熱を上げていった。

同年、チェンジマンの主題歌を歌う影山ヒロノブら、ヒーローソングの歌手がブラジル公演を行うと聞いた。子どもの頃に憧れた歌声に敬意を表すために、手作りの戦闘スーツで臨んだ。

そのとき、思わぬ反応がツルギさんの心を震わせた。

なんと舞台上にいた日本人歌手の1人、福山芳樹の目に留まり、ツルギさんがお手製の戦闘ヘルメットを差し出すと、ステージで憧れの歌手らの手で高々と掲げられたのだった。

その体験があったからこそ、チェンジマンのコスプレをずっと続けてきたのだが……。

「気持ちが塞いでいるときに、起き上がる力を振り絞ることなど、このシリーズの伝えるポジティブなメッセージから多くを学びました。僕がチェンジドラゴンのコスプレをする時代も終わりに近いのかと、少し虚しいです」

次ページいじめから救ってくれたスーパー戦隊
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事