「約3800万円の落札事例も」F1エンジンをコレクション化する「メモラビリア」のビジネスとクラシックカーの投資的価値
なお、今回発表されたジュエリーは10万円台から用意される模様で、まずはB.L.S.のウェブサイトで販売されるという。また、ナットやボルトよりもう少し大きなパーツに関しては、クリアケースに収めたパーツ単体として引き続きHRCから販売されるようだ。
その場合には、グローバルなファンに対して公平なチャンスを提供できるようにするため、ウェブサイト経由の販売だけでなくオークションに出展する計画もあるという。
F1エンジンの価値を考察
ところで、ホンダRA100Eエンジンが約3800万円で落札されたことは冒頭で述べたとおりだが、これは適切な価格だったのだろうか?
ホンダのF1エンジンが公式に販売されたことはこれまでなかったので、なんともいいようがない部分はあるが、たとえば98年製のフェラーリF1エンジン(F300)は2025年に4万8000ユーロ(約800万円)で落札された。これには元F1ドライバーであるミハエル・シューマッハのサインが入っているが、フェラーリが正式に販売したものではなく、もともとは当時のフェラーリF1エンジニアが個人で所有していた個体で、すべてのパーツが完全に残っているわけではない点などが落札価格に影響したと考えられる。
ただし、同じフェラーリF1エンジンでも、古いもののほうが価値は高いらしく、66年製の「ティーポ228」と呼ばれるエンジンは2022年に17万4375ポンド(約2900万円)で落札された。こちらは、前述のF300が10気筒だったにの対し6気筒と機構的にシンプルなほか、技術的にも素材的にもF300ほど高度なものは使われていなかったと推測されるが、それでもF300より高額で落札されたのは、より古く、しかも希少性が高いことが理由と推察される。
こうした実績から考えれば、RA100Eエンジンが約3800万円で落札されたことは、その価値が正しく認められた結果と見ていいだろう。



















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