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F1鈴鹿で実証した「26万人が集まっても決済や配信が滞らない」5G新設計が変えた大規模イベントの通信現場

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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道路沿いの基地局には、大阪・関西万博で使われていたミリ波基地局が転用された。景観条例対応で茶色く塗装されたまま、剥がす時間もなく鈴鹿に持ち込まれた。この基地局がそのまま常設局になる。

ミリ波は5Gの中でも最も高い周波数帯(28GHz帯)で、大容量だがiPhoneが非対応。対応スマホがほとんどないため、ほぼ使われていなかった。そこで今回はミリ波をWi-Fiに変換する装置を組み合わせ、来場者のスマホに間接的にミリ波の大容量を届けた。GPスクエアのほか、北側駐車場のバス乗り場にも設置した。帰りの待機列にトラフィックが集中する対策だ。光ファイバーの敷設が不要で、電波が届く場所ならどこにでも置ける。取材日にはソフトバンクの計測で約200人が同時に接続していた。

テレビ中継の準備が「1日がかり」から「電源オン」へ

F1の放映権を持つフジテレビも、ミリ波の恩恵を受けた。通常、テレビの生中継ではカメラからスイッチャーまでケーブルで有線接続する。ケーブルの長さがカメラの移動範囲を制約し、設営に1日かかることもある。

今回はミリ波とプライベート5Gで映像を無線化した。カメラにソニー製エンコーダーとミリ波端末を載せ、サーキット内のパドックコンパウンドに置いたレコーダーに映像を飛ばす。エンコード後の出力は25Mbps(上り)で、帯域に余裕があれば2〜3台のカメラを同時に運用できる。朝のフジテレビの情報番組「サン!シャイン」では、当初予定していたグランドスタンドではなくGPスクエアから生中継を行い、問題なく放送が成立した。

ミリ波を使った無線カメラで撮影中のフジテレビのカメラマン。ケーブルなしで自由に移動できる(写真:筆者撮影)

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【5Gの本当の価値】

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