イオンに出店「コナズ珈琲」新ブランドが突く「スタバ満員」時代の急所、高品質の"タイパカフェ"は新定番になれるか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

この2つの新興カフェブランドは2010年代にこだわりのコーヒー店として日本に広まり、そこから徐々に店舗数を伸ばしてチェーン化に成功しつつある例だ。どちらもコーヒーをはじめ商品の質にはこだわるが、セルフサービスで、店内はハイスツール席が多め。サクッと短時間利用にも向く、やはり高品質・短時間でタイパ重視のスタイルだ。それが、「いいものを食べたい・飲みたい」けれど、「長時間いたいわけではない」という、忙しい現代人のライフスタイルにあっているからこそ、店舗数が伸びているのではないか。KNOWS COFFEEが狙っているのはこのマーケットだろう。

パンケーキ
パンケーキも焼きたてを提供。小ぶりだがリッチな生地で、クオリティが高い(筆者撮影)
パンケーキ
みっちり詰まった、食べ応えのあるパンケーキ(筆者撮影)

狙うは「スタバ疲れ」した人?

かつてカフェの役割とは、安らぐ場所の提供だった。家でも職場でもない、第三の場所、「サードプレイス」を打ち出し人気を博したのがスターバックスだ。しかし、スタバも現在はどこの店舗に行っても混雑が目に付く。

筆者も街中でどこかで座りたいとき、おなじみの看板がふと目に入って入店するが、まず席の確保に一苦労だ。作業をしている人も多く、電源席なんかはまさに「席の奪い合い」が起こっている。店側も採算をとらなければならないので、席間が狭いことも多く、窮屈だ。もちろん、スタバならではのホスピタリティは健在ではあるものの、心休まる場所でなくなっていると感じる場面も多い。

KNOWS COFFEEのメディア発表会で、運営会社KONA'S代表の阿部和剛氏に「参考にしたカフェは?」と聞いてみたところ、とあるホノルルのカフェを教えてくれた。そこは高品質なコーヒーやフードに、ゆったりと落ち着いた空間があり、カフェ本来の豊かな時間が過ごせると大人気だそうだ。そして、その店舗の横にはスタバがあり、そちらは客入りがいまいちだったのが印象的だったという。

いささか極端かもしれないが、KNOWS COFFEEが目指すのも、そういう風景なのだろう。効率化に走るカフェチェーンが失ったカフェの情緒的価値を再確認し、豊かな時間をタイパよく提供する。現代の新しいカフェニーズを狙う期待の新ブランドだ。

 

【あわせて読む:前編↓↓】

6時間滞在の猛者もいる…丸亀製麺が郊外で運営する「行列ハワイ系カフェ」新ブランドが革命的だったワケ

オープン初日
オープン初日の3月18日は、営業開始と同時に多くの客で賑わっていた(写真:KNOWS COFFEEプレスリリースより)
大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおぜき まなみ / Manami Ozeki

1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月より飲食業界のトレンドを発信するWEBメディア「フードスタジアム」の編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100人の飲食店オーナーを取材する。
Instagram:@manami_ohzeki

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事