『国宝』効果で来場者倍増!《歌舞伎座》の現在地 歌舞伎の松竹だが、『国宝』の配給は東宝… 支配人に恩恵を聞いた

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『国宝』
映画『国宝』の特大ヒットの恩恵について、歌舞伎座の千田学支配人に聞いた(写真:『国宝』(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会)
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映画『国宝』(2025年6月6日公開)の記録的ヒットをきっかけに、歌舞伎ブームが世の中的に広がっている。歌舞伎座を訪れる若い世代も増えているようで、25年7〜12月の新規来場者数は2万5000人を記録。それまでの新規来場者数が毎月約2000人程度であったことを鑑みると、『国宝』効果で倍増した結果となる。
そんな『国宝』の影響による観客層の変化や若年層の定着へ向けた取り組みについて、歌舞伎座・支配人の千田学氏に聞いた。

『国宝』公開後に新規来場者数が倍増

――昨年は映画『国宝』の大ヒットから歌舞伎ブームが生まれました。これまでとは異なる客層の来場はありましたか。

歌舞伎ファンは40代以上が多く、平日の公演はとくに高年齢層の観客が多くなる傾向があります。

昨年は、松竹創業130年の節目でもあり、2カ月にわたる八代目尾上菊五郎襲名披露や、歌舞伎三大名作の一挙上演などの大きな興行で歌舞伎に注目が集まっていましたが、『国宝』の影響でさらに話題が膨らみました。

25年7~12月公演の新規来場者数は、歌舞伎座のみで約2万5000人(一幕見席は含まず)、他座を含めると3万人を超えました。それまでは毎月約2000人ほどだったので、ほぼ倍増しています。半期ベース(25年9月~26年2月)では、コロナ禍以降で新規来場者数および興行収入が最高水準です。

やはり、『国宝』の影響で若い世代の観客が増えました。

――年配層の歌舞伎ファンに変化はありましたか。

歌舞伎を応援していただいている支持基盤であり、そこは安定しています。コロナ禍の最中も支えていただきました。そのコア層に加えて、『国宝』から歌舞伎を観てみたくなったというライトな人たちが着実に増えているのが現状です。

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