『国宝』効果で来場者倍増!《歌舞伎座》の現在地 歌舞伎の松竹だが、『国宝』の配給は東宝… 支配人に恩恵を聞いた
『国宝』効果を一過性にしないための取り組み
――歌舞伎ブームを一過性にしないために取り組んでいることは?
支持基盤の年齢層が広がらないと、文化として先細りしてしまうので、若い世代に歌舞伎を観ていただくための取り組みを継続的に行っています。なかでも、学校関係の芸術鑑賞カリキュラムにおける歌舞伎鑑賞の採用や、修学旅行の誘致などに力を入れています。
最近は『国宝』のブームもあり、歌舞伎座での歌舞伎鑑賞を生徒さんたちがとても喜んでくれているそうです。役者が生の体で表現する演劇は、観客と劇場がつながり合って一体になる特別な体験になります。それは映画とはまったく異なり、学生さんたちにとっても有意義な時間になるはずです。
そうしたなか、U25(25歳以下)を対象とした割引チケットを用意したり、遠方から東京へのツアーに歌舞伎座を組み入れていただけるよう旅行会社や代理店に交渉したり、積極的に動いています。
――現状、ファンの定着に手応えはありますか。
演目解説のイヤホンガイドの無料日や、当日券の割引日を設けるなどの施策を行っており、リピーターが増えている手応えはあります。
ただ、人それぞれの好き嫌いはあると思います。歌舞伎は演目が多いので、1回の鑑賞で合う合わないを判断せず、古典から新作まで何回か観ていただいて、好みに合う演目を探していただけると嬉しいです。
新橋演舞場では3月に『ルパン三世』の完全新作歌舞伎を上演していますが、夏にはスタジオジブリの『もののけ姫』のスーパー歌舞伎も始まります。漫画原作やアニメ原作の演目から、作品のファンの方に歌舞伎を知ってもらうための取り組みも進めています。
初音ミクとコラボした超歌舞伎が象徴的ですが、歌舞伎は最新技術を取り入れた舞台表現を常に試行錯誤しています。古典を継承しながら革新を続け、時代のニーズに応えていくことで、「新しいことをやっている」「おもしろいものがある」と感じていただくことが、足を運ぶお客様の増加につながっています。





















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