高級スーツケース市場に広がる新潮流とは? FPM Milanoの旗艦店が表参道にオープン

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FPM Milano

マッシュスタイルラボは、イタリア・ミラノ発のラグジュアリーラゲージブランド「FPM Milano(エフピーエム ミラノ)」の日本初となるフラッグシップストアを、2026年2月5日に東京・表参道にグランドオープンした。日本市場における本格展開の拠点として位置づけられ、ブランドの認知拡大と顧客接点の強化を図る狙いがある。

同店舗は2フロア構成で、1階はコレクションを展示する「Design Gallery」、2階はカスタマイズサービスを提供する「Customize Salon」として設計。来店者が製品を手に取りながら、ストアコンセプトである「DESIGN YOUR JOURNEY」を体感できる空間となっている。また、ハンドル部分をカラーレザーに変更できるカスタマイズサービスも提供し、ユーザーごとの嗜好に応じた“パーソナライズ”を打ち出す。そのほか、オープンを記念した店舗限定カラーの展開など、旗艦店ならではの施策も用意する。

FPM Milanoのスーツケース

FPM Milanoは、航空機にも使用されるアルミニウム素材を採用したスーツケースを主力とするブランド。中でも「BANK」シリーズは、堅牢性とミニマルなデザインを両立させた象徴的なコレクションとして展開されている。価格帯は30万円台から40万円台と高価格帯に位置するが、欧州を中心にトラベラーやビジネス層から支持を得てきた。

同ブランドは2025年前後から日本市場への展開を本格化させており、今回の旗艦店開設に加え、全国主要都市で期間限定の販売拠点を展開するなど、販路拡大を進めている。こうした動きは、日本における高価格帯ラゲージ市場の拡大を見据えたものといえる。

コロナ禍後に旅行需要が回復してからは、長距離移動を前提とした耐久性の高いスーツケースや、長期間の使用に耐えうる製品への需要が高まっている。特に富裕層やビジネスパーソンを中心に、「長く使える品質」や「所有する満足感」を重視する傾向が強まっている。

FPM Milanoのスーツケース

スーツケース市場においては、アルミニウム製のハードケースが再評価されている。重量はあるものの、高い耐久性や剛性に加え、経年変化を楽しめる点が評価されているためだ。また、SNSを通じた発信が浸透する中で、ラゲージは単なる移動のための道具から、ライフスタイルや価値観を表現するアイテムへと位置づけが変化。旅そのものの体験価値だけでなく、持ち物のデザインやブランド性も重視される傾向から、高級感やオリジナル性を打ち出すブランドは強い競争力を誇っている。

FPM Milanoは、こうした市場の変化に合致。アルミニウム素材による堅牢性と、イタリアブランドらしい洗練されたデザイン、さらにカスタマイズによる個別性を組み合わせることで、機能と感性の両面から価値を訴求する。

表参道という立地も象徴的だ。ファッションやライフスタイルの発信地として知られるエリアに旗艦店を構えることで、ブランドの世界観を訴求すると同時に、感度の高い顧客層へのリーチを狙う。

スーツケース市場が単なる機能競争から付加価値競争へとシフトしつつある中、FPM Milanoの日本展開は、その潮流の一端を示す動きといえそうだ。

LIMITED CONCEPT STORE情報
表参道の旗艦店に加え、東京・名古屋・大阪など全国主要都市の百貨店・商業施設で、期間限定のコンセプトストアを順次展開する。

4/8(水) - 4/14(火)大丸東京店 1F イベントスペース
4/8(水) - 7/28(火)松坂屋名古屋店 北館1F イベントスペース
4/29(水) - 5/5(火)大阪髙島屋 1F グッドショックプレイス
5/27(水) - 6/9(火)ISETAN SALONE1F プロモーション
6/3(水)- 6/16(火)銀座三越 本館5階 GINZAステージ