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"しっとり"を超えた「じゅんわり」で勝負、ロッテ13年ぶり新ブランド「Theシリーズ」に込めた"ギルトフリー逆行"の仰天戦略

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  • 市川 歩美 ジャーナリスト/チョコレートジャーナリスト

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ロッテが13年ぶりの新ビスケットブランドとして投入した「The BUTTER(ザ・バター)」(写真:筆者撮影)

実に13年ぶりとなる焼き菓子の新ブランドの投入だ。大手菓子メーカーのロッテは3月24日、新しいビスケットブランド「Theシリーズ」を立ち上げ、「The BUTTER(ザ・バター)」と「The CARAMEL(ザ・キャラメル)」を発売した。

世の中には「しっとり」「ふんわり」といったおいしそうな食感表現があふれているが、今回ロッテが打ち出したのは「じゅんわり」。口にすると、生地の中に染み込んだソースがじゅわんとにじみ出てくるような感覚だ。しっとりを超え、内部から染み出すソースの質感を「じゅんわり」と言語化して打ち出した。

「じゅんわり」を実食

マドレーヌとフィナンシェという、洋菓子店でおなじみの焼き菓子をベースに、専用に開発された特製ソースを組み合わせている。ロッテ独自の「じゅんわり製法」により、バターなどの油脂を多めに配合して焼いた生地に、ソースを注入する構造だ。

「The BUTTER」は丸いフィナンシェにバターソースを、「The CARAMEL」はキャラメル風味のマドレーヌに生キャラメルソースをとろりと入れている。

じゅんわり感は、視覚からも伝わってくる。袋を開けて「The BUTTER」を割ると、ツヤツヤのソースが光り、断面にはソースと、それが染み込んだ生地の部分も見える。ふわりとバターが香り、口に入れるとソースがじゅわっと広がり、濃厚で豊かな風味が立ち上る。

ちなみに、出来上がりから約1週間後に、ソースが生地にちょうどよくなじんだ状態となり、その後もベストな「じゅんわり」が保たれるよう設計されているという。

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【ロッテが55%のシェアを握る「ある市場」】

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